■ 各アセットクラスの特徴
「ポートフォリオ」の内容をどうやって決定していくか。 そのためにはまず投資対象となる資産の値動きの特徴を理解する必要があります。 冒頭紹介しましたGPIF(http://www.gpif.go.jp/)は代表的な4つのアセットクラスの特徴を、過去の値動きに基づいて以下のように分析しています。
出典元: GPIF 平成26年10月31日 プレスリリースより
株式での運用は長い目でみれば期待リターンが大きい反面、リスクが大きくなっています。 一方で債券での運用はリスクを抑えた運用が出来ているが、株式と比較した場合、期待リターンは大きくないという特徴があります。 リターンを大きくしたい場合は株式を多めに、リスクを抑えたい場合には債券を多めに組み入れるという戦略になってきます。 上記の表の外国株式であれば「年間6.4%値上がりする期待があるが、27.3%値下がりしてしまう可能性がある」と誤解されやすいのですがそうではありません。 例えば3年間の運用で5%の運用が出来たとしても A +30%、-50%、+35% B +6%、+4%、+5% 上記の場合では、Bの方が運用成果が安定しており、Aは年によって運用成果のバラツキが大きくなっています。 この場合をもって「Aの方がBよりもリスクが大きい」と表現されるのです。
GPIF ポートフォリオの特徴は以下の通りです。 ・ 株式と債券の割合がそれぞれ50% ・ 国内60%、海外40%
|