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患者に選ばれるクリニック
いまからできること、いまから始めること
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【米田】 今回は、「患者に選ばれるクリニック」というタイトルでインタビューさせていただきます。 開業が成功するためには、色々な理由と根拠があると思いますが、やはり患者から選ばれる医院でなければ、成功には遠いと思います。 廣岡税理士の顧問先で成功している医院を例に、どのような医院が患者に選ばれている医院なのか、教えていただけませんでしょうか。
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【廣岡税理士】 そうですね。 科目によっても異なる部分があるのですが、患者が選ぶということは、「患者思いの医院」ということです。 例えば、若い患者や、女性ほど、プライバシーポリシーに対し敏感です。 科目によっては自宅から遠くのクリニックをあえて探して来院するケースも珍しくありません。 よって、受付での会話や、待合でスタッフが行う問診、診察室での会話には細心の注意が必要です。 また、痛みを訴える患者を前に、スタッフの私語が絶えない医院は問題があると感じています。
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【米田】 要するに、患者の苦痛を取り除けるコミュニケーションスキルや、ホスピタリティーマインドが必要だということですね。
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【廣岡税理士】 クリニックの来院患者が増えると、待ち時間が発生するのは避けられません。 しかし、その待ち時間は患者側からすると「待つ」もしくは「待たされる」のどちらだろうかと考えたことはあるでしょうか。 先生やスタッフにとっては日常的なことでも、急性期を扱うクリニックほど、ほとんどの患者にとっては非日常的です。 このような患者思いの環境があれば、受付でのトラブルも少なくなり、患者からの支持も厚くなり満足度も高まっていくでしょう。
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【米田】 ホテルなどのリラクゼーションまでは不要でも、身体の不調、悩みなどネガティブな患者が集まってきているのですから、思いやりは大切ですね。
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【廣岡税理士】 実は、税務上医療は「サービス業」の一種と考えられています。 それは医療法上余剰金の配当禁止があり、会社法上と異なることや、仕入や外注費が少なく人件費の割合が高いことなど業種分類上、サービス業の一種と考えられています。 このような背景はわからずとも、世間ではサービス業と思われています。 医療 = サービスとは直結しないと、どのように思っても、それは大病院では通じていたかもしれませんが、開業後はそのような考えは持っていただきたくないですね。
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【米田】 地域に根差したクリニック経営をするのであれば、地域の行事に参加する、行政との連携で健康セミナーを開催するなどの労を惜しまず、ドクターの人柄をアピールするなどの努力の結果、多くの患者が集まるでしょうし、診察では、患者の痛みを聞いて理解する「聞く力」を出し、スタッフの思いやりがあれば、それだけで居心地の良いクリニックだと思います。
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【廣岡税理士】 そのとおりですね。 この患者への思いやりに、ドクターとしての技術がそなわれば、他のクリニックと比較されても、「〇〇の治療であれば、□□先生がいい」となるでしょう。 口コミほど効果の高い広告はありませんから、是非意識していただきたいです。
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【米田】 そうですよね。 ありがとうございました。 それでは、7月22日(日)の「クリニック開業塾、神戸 2018夏」での講義を楽しみにしています。
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