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セミナーレポート
「クリニック事業継承・開業塾 in 神戸」 |
■ 開業への不安
将来開業を考えている先生は、開業に対して様々な不安をお持ちでいます。
医療機関の経営環境が悪化する中、特に『開業して患者さんは来るのか?』、『開業してやっていけるのか?』と、不安視されている先生が多くいらっしゃるように感じます。 極端に悲観的になってもいけませんし、楽観的になってもいけません。
「1日にどれだけ患者さんを診るかどうか?」で経営に大きな違いがあることを理解していただくと同時に、『開業するなら、1日に何人くらいは来ないとやっていけない。』ということを理解していただき、「本当に開業するかどうか?」を決定する必要があります。 |
■ 40人と10.5分とは?
この40人と10.5分という数値(時間)は、クリニック経営において重要な数値(時間)ですが、果たしてどのような意味があるのでしょうか。 それは、開業リスクに見合う収入が得られる1日当たりの患者数「40人」であり、また、患者満足度が得られるであろう1人当たりの診察時間「10.5分」を表しています。
診療時間を9時~13時、15時~18時とした場合、仮に40 人の患者さんが等間隔で来院されたとしまして、1人当たりの診療時間は10.5分となります。 この10分間には診療の準備(カルテの用意や確認)と各種検査結果の確認、そして診療後のカルテの記載が含まれることを考えれば、実際に医師が患者に向き合っていられるのは5分前後となります。
診療時間が 3 分を切ると患者さんの満足度が激減するといわれます。
1日40人を超えて50人、60人となってくると、先生方は診療時間が充分ではなくなり、結果として患者満足度は低くなります。
患者さんは、先生とコミュニケーションをとることによって一定の満足感を得られるという意味でも、1日40人は一定の目安だとわかりました。 |
■ エンターテイナー
『開業医は、医師であり、経営者であり、商売人でもあり、エンターテイナーでなければならない。 この10分でいかに満足させられるか?』
限られた時間の中での診療はもちろん、クリニック経営のこと、患者を満足させることを常に考えることが、クリニック経営成功のカギになる。
私が患者として診療所に行くことや、先生のご相談で訪問させていただく時に受ける印象と照らし合わせて考えると、シンプルでありながら、その通りと思います。
参加された先生からは、「わかりにくい話しをくわしく聞けた。」、「おもろしかった。」と好意的なコメントを多くいただきました。
クリニック事業継承・開業塾 in 神戸 の様子 |