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コンシェルジュ 塩田 麻希子

リスクマネジメント・ラボラトリー

塩田 麻希子

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている塩田 麻希子です。

はじめての資産運用」シリーズでは、証券の部署で働くことになった私が投資について勉強するにあたり抱いた疑問を、m3メールマガジンを連載している「先輩社員の高橋」との対話の中で解消していく様子をお伝えしていきます。

私と同じように投資や資産運用についてこれから知識を深めたいと思っている先生方の一助になれば幸いです。

まずは登場人物の紹介をします。
高橋高橋
先日ゴルフでハーフ37を出してハーフベストを更新!

塩田塩田
一昨年度、証券の部署に入ってきた。 自宅で冷麺を作ることがマイブーム

それでは、どうぞ。
【はじめての資産運用 16】
筆者の投資中身と2年間の運用結果

【はじめての資産運用 16】

筆者の投資中身と2年間の運用結果

■ これまでの運用パフォーマンス

塩田前回のお話では「海外先進国と日本の家計金融資産の違い」ということで、有価証券の保有割合が高いカナダと米国の家計金融資産の金額が多く、日本は預貯金の割合が高いこと等について教えていただきました。

高橋 はい。

塩田私も社会人になって3年目ですが、始めは預貯金の割合が高く、投資信託といった有価証券に回す割合が低かったです。 入社した年の夏に投資信託での資産運用を開始して、約2年になります。 今回は、実際に私が投資をした中身と現時点でどれぐらいリターンが出ているかについて確認してみます。

下にグラフが2つありますが、2つ目のトータルリターンを見てみると、途中昨年の3月頃に青色の線が0円を下回る、つまり元本を割ってマイナスに下がっていた所が確認できます。

その後価格は途中上下しながら、1つ目のグラフを見てみると濃いオレンジ色の実質投資額よりも薄いオレンジ色で塗りつぶされている時価評価額の方が高く、直近の8月頭頃にかけてリターンの幅もだんだんと大きくなってきていることが確認できます。



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筆者の開始から現在までの約2年間の投資状況

また、下の表が私の購入ファンドの一覧と現時点での運用パフォーマンスです。 始めは毎月5000円ずつ積立てをしていましたが、途中慣れてきてからは毎月4万円に増やして積立て購入するようになりました。


筆者の購入ファンドと運用パフォーマンス

高橋途中から開始したという米国株式S&P500のファンドや、投資金額が少なかった先進国株式1などは比較的リターンの割合も低めですが、株式に投資しているファンドについては全体的に大きくプラスになってくれていますね。

塩田はい。 8資産均等バランス型のファンドについては他のファンドと同じタイミングで開始をしましたが、購入金額が少なかったことと、株式以外の資産にも均等に投資をしているリスクとリターンが低めのバランス型のファンドのため、増加幅もそれほど多くはないです。

興味があって何種類か購入しましたが、今ではどれか1つに絞っても良かったかなと感じています。

高橋今後に向けて気を付けることは、次の3つです。

 

■ 確認1 短期で成果が出たのは偶然だが、成果が出たこと自体は偶然ではない

高橋この2年間で良かった要因としては、比較的相場が良かったことと、コロナ禍の影響で価格が下がっている時に買えたことがあると思います。

現時点でそれなりのパフォーマンスが出たことは嬉しいと思いますが、2年という短い期間で結果が出ているのは、たまたま始めた時期が良かっただけと割り切ることも重要です。 ただし、結果が出ていること自体は偶然ではないことも事実です。

塩田 なるほど。 気持ちとしては株価を注視して見ている必要が無いので楽でしたが、今もコロナ禍を脱出した訳ではないので、今後株価が回復していくのか下がるのかは全く予想ができない状況ですよね。

 

■ 確認2 「もしも現時点でマイナスだったら?」を考えてみる

高橋現時点で運用損益は+20%だと思いますが、もし-20%だった場合を想定してみて、同じように続けることができると思うかを考えることが大切です。 もし仮に今がそうだったとしたらどんな気持ちですか?

塩田やっぱり残念ですね。

高橋損をしている状態でも積立てを続けていくことはできそうですか?

塩田 運用開始前に学んだように株価が安いところで買い続けているんだという認識を持って継続していきたいと思います。

高橋 その考えや気持ちはすごく大切ですね。 長期投資は悪い時にいかに続けられるかが大切なのでその姿勢を常に忘れないでくださいね。

塩田分かりました。 運用を始める前は何を購入すればいいのか、またどのくらいの金額を運用したらいいのか全体感や方向性を考えていましたが、実際に運用を始めた後は、維持していくことが大事ですね。

 

■ 確認3 「今後下がったらどうする?」を今のうちに考える

高橋注意しなければならないのは、何がきっかけで値下がりするのかは分からないということです。 もちろん解約という選択肢もありますが、長期運用目的で始めたなら売るべきではありません。

何が起こったとしても世界中の企業は利益を出すために努力をしますし、それによる価格の回復も期待できるはずです。 下落した時に事前想定通りの行動を取れるとは限らないですが、起こりうるということを想定しておくことが大事です。

塩田はい、分かりました。

高橋慣れてくると考え方も「もっと利益が出るにはどうすればいいか?」「やっている中で、もっとパフォーマンスが良いものはどれか?」などに考え方がシフトしてくると思います。 運用パフォーマンスを上げる方法は2つです。
  • パフォーマンスが良くなると思われるものを買う
  • 運用額を増やす
どちらの方法でも失敗した時のリスクは高くなります。 追加資金を入れるとしたら何%くらい下がった時、いくら追加するかを何となく決めておくと良いかもしれません。

預金がメインで運用資産が少しの状態から、運用資産をメインで預金を少しという風にシフトしていけるとより効果的な運用ができるかもしれないですね。
コンシェルジュ 塩田 麻希子

いかがでしたでしょうか?

資産運用を始めてすぐの期間が短い時には、価格の上下の値動きによって元本を割ってマイナスになることも多くあります。 運用期間が長くなればなるほど、複利の効果でリターンも出やすくなります。

期間を味方に付けることが重要となってきますので、預貯金と合わせて無理のない範囲から積立て運用をスタートされてみてはいかがでしょうか。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。

資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や、現在の運用を見直したいと感じておられる先生はぜひ当社をご活用いただければと思います。

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