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コンシェルジュ 塩田 麻希子

リスクマネジメント・ラボラトリー

塩田 麻希子

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている塩田 麻希子です。

はじめての資産運用」シリーズでは、証券の部署で働くことになった私が投資について勉強するにあたり抱いた疑問を、m3メールマガジンを連載している「先輩社員の高橋」との対話の中で解消していく様子をお伝えしていきます。

私と同じように投資や資産運用についてこれから知識を深めたいと思っている先生方の一助になれば幸いです。

まずは登場人物の紹介をします。
高橋高橋
資産運用アドバイザー。 自粛でゴルフに行けず。 自宅で筋トレに取り組む。

塩田塩田
昨年度、証券の部署に入ってきた。 今年こそ帰省を!とワクチンへの期待が止まらない。

それでは、どうぞ。
【はじめての資産運用 12】
運用を継続しながら取り崩す方法

【はじめての資産運用 12】

運用を継続しながら取り崩す方法

■ 運用を継続しながら取り崩す方法

塩田前回のお話は「老後資金の作り方と考え方」ということで、老後資金と教育資金の出口戦略の違いや注意点などを教えていただきました。

高橋 はい。

塩田 その中で「老後資金は取り崩しながら運用可能」というお話がありましたが、その点について詳しく教えてください。

高橋 はい。 取り崩しというと元本が減っていくというイメージがあるかもしれませんが、資産運用を継続してリターンを出しながら取り崩していくことで、取り崩し開始時の元本を減らさずにリターン分のみを使っていくという理想のやり方があります。



筆者作成

塩田 そうなんですね。 確かに急に大きな出費が必要になることもありますし、いかに元本を減らさず、緩やかな右肩下がりを目指すかは重要ですね。

上記図の1番のように平行になれば一番いいですが、その場合は投資累計額も投資期間もものすごく多く長く取る必要がありそうですね。

高橋そんなこともありません。 前々回の「運用資金の出口戦略」でシミュレーションした際に、毎月12万1000円ずつ5%の利回りで運用した場合だと、投資元本は約4400万円で30年後には1億円を積立てることが可能ということでした。

塩田 夫婦共働きならば必ずしも不可能な額ではないというお話でしたよね。

高橋その想定で仮に1億円を5%の利回りで運用を続けながら取り崩していくと、毎月42万円ずつ使っても1億円は減らないしくみなんです。

塩田毎月42万円ですか?
総務省「2019年 家計調査(家計収支編)」によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の平均消費支出は23万9947円となっているので、かなり余裕のある暮らしが送れそうですね。


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出展: 総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)P.20
https://www.stat.go.jp/data/kakei/2019np/gaikyo/pdf/gk00.pdf

高橋もっと金額を下げて、仮に4000万円を老後までに積立てられたとすると、元本の4000万円を減らさずに運用のリターンのみで使い続けることができるのは、毎月16万円の計算になります。

塩田 なるほど。

高橋 年金も将来的に受け取れる金額は分かりませんが、厚生年金よりももらえる金額が少ない国民年金の場合でも、きちんと全額納めると夫婦で13万円はもらえるので、年金と運用リターンのみで支出を賄うことができそうです。


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出展: 日本年金機構「令和2年4月分からの年金額等について」
https://www.nenkin.go.jp/oshirase/topics/2020/20200401.html

塩田 教育資金の場合は大学入試のタイミングなどに合わせてまとまった金額を使う時期が決まっていますが、老後資金は必ずしも一気に使う訳ではないですので、運用期間を長く取ることができ、より効果的な運用が期待できそうですね。

高橋そうですね。 ただ1つ注意が必要なのですが、先ほどの1億円の老後資金を運用するケースでは、預金も含めたその方のトータル金融資産は少なくとも1億5000万円から2億円くらいになると思います。

塩田 金融資産の8割や9割以上を運用に回すというのは、やはりリスクが大きいので心配になりそうですね。

高橋 運用利回りだけで生活していけると聞くと、多くの人が理想だと感じると思いますが、実際に行動に移すのは難しいものです。 私が接してきたお客様でも、預金で貯めてきたものを退職後に全額運用に回すのは難しい傾向にあります。

塩田 なるほど。

高橋 ただ、運用で時間をかけて作ってきた1億円であれば、リタイア後もそのまま運用資産として持つことができます。 前回もお話しした通り、資産運用に対する慣れの部分が大きいので、運用してきたものを売却することはできても、預金を運用に変えるという決断はなかなかできません。

塩田 そうですね。

高橋 もちろん運用するのでリスクはありますが、保有期間を長く取ってリスクを抑えるように努めることができれば、得られる運用成果というのは想像を超えるものになるでしょう。
コンシェルジュ 塩田 麻希子

いかがでしたでしょうか?

運用しながら取り崩していくことで、積立てた老後資金を極力減らさずに支出に充てることが可能となります。 もちろん株価上下のタイミングによっては、コロナショックやリーマンショックなど大きく値下がりしている時が必ず出てきます。

そういったタイミングでの取り崩し(=売却)は避けるのが理想ですので、預金と運用資金と取り崩し先をうまく使い分けることで効果的な老後資金の使い方が可能となります。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。 資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や、現在の運用を見直したいと感じておられる先生はぜひ当社をご活用いただければと思います。

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