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m3コンシェルジュ 米田 弘司

リスクマネジメント・ラボラトリー

米田 弘司

皆さま、こんにちは。 m3コンシェルジュ、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーの米田です。

5回シリーズで「開業への道~開業時のしまった事例・成功事例~」をお伝えしています。

前回は、診療圏調査についてお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか。 データの新旧や、分断要因の計算式の違いがあるため、1社だけの結果を鵜呑みにせず、いくつかの結果を参考にするべきとの内容でした。

誰もが成功したいと思い、開業を志すのですが、勤務医として診療をしながらの開業準備は大変なものです。 そこで、開業コンサルタントに依頼し先生の船頭役を務める方と契約するケースが多いのですが、開業後も継続して支援するコンサルタントはあまりいないように感じます。

今回は、そのようなお話を、関西圏域で病医院の顧問を数多く持つ税理士法人エイアール税理士事務所 代表社員 原 知子税理士に、いくつもの開業支援をしている中での事例紹介をお願いしました。

それでは、原 税理士お願いします。

開業への道 第2回
開業時のしまった事例・成功事例 ケース2

開業への道 第2回

開業時のしまった事例・成功事例 ケース2

こんにちは。 税理士法人エイアール税理士事務所の原 知子です。

大阪府で整形外科クリニックを開業予定の院長先生からの相談事例をお伝えいたします。

【相談内容】
開業時には、開業コンサルタントに開業地探しから開業までのサポートをしてもらいお世話になったのですが、開業後の面倒はみてもらえないようです。

開業後も、経営の諸問題を一緒に考えてくれる経営コンサルタントを頼みたいのですが開業医の友人に相談すると、「経営の諸問題については顧問税理士に相談しているが、税金のこと、お金のこと以外については具体的なアドバイスはいただけない」と聞きました。

私は税金やお金のこと以外のことも相談できる経営コンサルタントが必要であると思うのですが、贅沢な望みなのでしょうか? また、経営コンサルタントを選ぶポイントをお教えください。


【回  答】

1. 愚痴を聞いてもらえる相談相手を見つけることから始める

開業後のクリニックの経営をサポートする経営コンサルタントは数少なく、しかも、そのほとんどが医療機関に特化した税理士事務所(会計事務所)が行っているというのが現状です。

まずは「誰かに愚痴を聞いてもらう」。 このことから、始めてみてはいかがでしょうか。 それは、友人でもいいし、開業時にお世話になった開業コンサルタントや顧問税理士でもいいと思います。

一人で問題を抱えず、経営の諸問題を一緒に考えるブレーンを創っておくことをお勧めいたします。

 

2. 院長の相談相手に適任な人材とは

開業後は人に関する悩みが多くなりますので人に関する諸問題を上手に汲み取り、采配を振れる人が相談相手に適任でしょう。 具体的には下記の事項ができる人です。

  • 職員の採用求人 ~ 採用面接に同席してもらえる人
  • 院長が言いにくいことを職員に対して面談や研修を通じて伝達してもらえる人
  • 職員の給与、賞与など賃金に関する事項に的確な助言をしてもらえる人
  • ミーティングに参加してファシリテーションできる人

上記のような業務を一緒に取り組んでもらって、院長自身が「この人なら!」と思えたら顧問契約されたらいいと思います。

 

3. 契約時と契約後の経営コンサルタントを最大限に活かすポイント

医療機関に特化した税理士としての経験からクライアントとコンサルタントがお互いにうまくやるポイントを下記にまとめました。

ポイント1. 院長の期待に応えることができるか確認する

院長が経営コンサルタントに対して期待することやサポートをしてもらいたい事項を明確に伝達してください。 そして、院長の期待に対してコンサルタントがどのような方法で応えてもらえるのか、また、これまでの実績、経験についても確認して、しっかり見極めることが大切です。


ポイント2. 業務範囲と料金を明確にする

コンサルタントも事業として関わる限り、業務の範囲(コンサルタントに依頼するお仕事の内容)と料金が発生しますので、契約後、お互いが気持ちよく仕事していくうえでも、最初にお互いがきっちり業務範囲と料金に合意をして契約書を締結しておくことをお勧めいたします。


ポイント3. コンサルタントとの「報・連・相」をしっかり行う

経営の諸問題をすべてコンサルタントに任せきりにしない。 報告・連絡・相談をタイムリーに実施するための共通のツール(電子メール、電話など)を明確に決めておくことをお勧めしたいと思います。 お互いが忙しい時間の中でタイムリーな「報・連・相」を行い、経営の意思決定をスピーディにできるシステムを構築しておくことが重要です。


ポイント4. 院長の奥様の意見も聞く

クリニックの現場や経営に携わる奥様の意向も踏まえて人選していただくことをお勧めいたします。 院長が求めることと奥様が求めることにはギャップがあると思います。 また、時期によってはコンサルタントを使い分けることも必要と思います。

院長の奥様には弊社クライアント様の著書「院長妻から院長夫人への42のメッセージ」(プリメド社)をお読みいただければ税理士やコンサルタント選びの他、スタッフとのコミュニケーションなど参考になることが多いかと思いますのでご購読をお勧めいたします。

以上を踏まえて、人生観、仕事観、価値観など共通点があり、相性が合うコンサルタントとの出会いを祈念しております。 最後までお読みいただきありがとうございます。

m3コンシェルジュ 米田 弘司

いかがでしたでしょうか?

開業後には、勤務医時代には想像してもいなかったことで悩むケースがあります。

その時のためにも、せっかく開業時に医療に特化したコンサルタントや営業マンとお知り合いになっているので、「この時には誰に尋ねるか」、「このような時にはこの人に聞こう」、など名刺を整理して、いつでも取り出せるようにしておくことをお勧めします。

また、開業周年記念には開業時にお世話になった方との情報交換会など開くこともお勧めです。 きっと、先生の味方になってくれるブレーンができ上がるはずです。

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