こんにちは。 子育てコンシェルジュの藤崎達宏です。 私は全国の医師会、医師協同組合の主催で講演をさせていただき、時間が許す限り、医師の皆さまの子育て相談に乗らせていただいています。 ここからは実際にあったご相談事例をもとにお伝えしてまいります。
■ 息子が「サッカー選手になる」と言い出してしまった!!
某県の医師会講演後すぐ、ある一人の開業医の方から神妙な面持ちで「実はうちの一人息子のことで相談をしたいのですが。」と声をかけていただきました。 お話しを伺ってみますと、息子さんは小学校6年生までは「お父さんの跡をしっかりと継いで、僕も立派なお医者さんになるぞ!」と張り切っていたので、先生としてはすっかり安心されていたそうです。 ところが、中学校に入った途端、急に部活でのサッカーに熱をあげ、練習時間を取るために相談もせずに塾を勝手に辞めてしまい、高校の進路についても、とても医学部は目指せないようなサッカーの強豪校を志望校にされたそうです。 それを知って慌てられた先生は、すぐにお子さまへ説得を試みられたものの、思春期真っただ中にいらっしゃるお子さまは頑固として耳を傾けず、サッカー選手になる夢を諦めきれないようです。 先生は肩を落としながら、「これで、わが家の事業承継は終わりです。」と言われる切実なものでした。
■ 医学部受験は大学受験であると同時に、就職試験でもある
そもそも医学部受験の難しさは「大学受験であると同時に、就職試験でもある」と言う点にあります。 また、思春期という時期は親から自立しようとする強い衝動から、特に男親の言うことに一つ一つ反抗していくことで、自らのアイデンティティを維持しようとする傾向もあり、言えば言うほど頑なに反発する時期でもあります。 すっかり肩を落としてしまっているご様子の先生ですが、「息子のサッカー技術からすれば、2~3年もすれば熱も冷めると思うのですが・・。」と最後に付け加えておっしゃっていました。 お子さまがまたしばらくしたら、「やっぱり医者になる!」と言い出してくれるのではないかと淡い期待を抱いていらっしゃるようでした。 なかなか親御さん自身の夢も諦められないものですよね!! しかし、ここでの深刻な問題は、この2~3年という期間にあります。 息子さんがサッカー選手への熱から冷めて「やっぱり医師を目指そう!」と目覚めた時に、そのブランクが埋められるほど医学部受験は甘くはないのです。 ただ救いはあります。 開業医のご家庭ですので、経済的に余力があるということ、大学のランキングは高望みしない!ということ、中1で英検3級まで取得していること、この3つの点です。 皆さまでしたら、どうされますか? 次回は私の実践コンシェルジュ案をお伝えいたします!!
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