m3QOL君m3.com QOL君 メルマガ

コンシェルジュ 新井 常夫

リスクマネジメント・ラボラトリー

新井 常夫

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている新井 常夫です。

当社の東京セミナーでは、2月16日(日)、3月22日(日)と毎月1回、東京国際フォーラムで、クリニック経営セミナー 『開業前に聞いておきたいクリニックの作り方』 を開催します。

日々お忙しい先生方に少しだけ立ち止まって将来の事を考えていただく一助になればと思っております。 既に開業されている先生もぜひご参加ください。

メールマガジンでは、前回シリーズの開業医の先生からの質問 クリニック開院後(承継後)編】ではご案内しきれなかったことや、補足を中心に公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会 認定医業経営コンサルタントの立場から【開業後(承継後)の先生から多くいただく質問 Part2】として5回シリーズでお答えしていきたいと思います。 (前回の内容はこちら

第1回は開院後に多くの患者さんに来ていただくための「ホームページ戦略」について、ご案内していきます。

それでは、どうぞ。

【開業医の先生からの質問
クリニック開院後(承継後)編 Part2】
第1回 ホームページ戦略 その3

【開業医の先生からの質問
クリニック開院後(承継後)編 Part2】

第1回 ホームページ戦略 その3

Part1では、ご案内しきれなかった開院後多くの患者さんに来ていただくための「ホームページ戦略」についてご案内したいと思います。

先ずは、Part1の内容もご覧いただければと思います。

  • 前回の第1回 ホームページ戦略 その1はこちら
  • 前回の第2回 ホームページ戦略 その2はこちら

 

■ 患者さんに来ていただくためのホームページは?

開業医の先生からの質問 クリニック開院後(承継後) 編 Part1】でホームページの目的は、「自院を知っていただく」 ⇒ 「来院してみようと思っていただく」とご案内しましたが、では、「来院してみようと思っていただく」ホームページはどんなホームページでしょうか?

大きな間違いをしていると感じるホームページは、高級ブランドの商品案内の様なホームページです。  もちろん、クリニックにもブランディング戦略は必要ですが、物品の紹介や販売をするホームページとクリニックのホームページでは、大きく異なってくると思います。

ポイントは、「院長先生が発信したい情報視点」ではなく、「患者さんの知りたいと思う情報視点」で作ることがお勧めです。

患者さんがホームページを検索する状況を考えてみましょう。

例えば、「発熱、鼻水、咳、下痢」を併発している患者さんは、

  • 「耳鼻咽喉科に行ってたら良いのか?」
  • 「内科に行ったら良いのか?」

内科でも、

  • 「呼吸器内科に行ったら良いのか?」
  • 「消化器内科に行ったら良いのか?」
  • 「胃腸科に行ったら良いのか?」

自分の症状がどの診療科目に行けば良いのか?が、わからない患者さんは沢山います。  そのような患者さんは、ホームページを見て、「自分の症状を治してもらうには、このクリニックで良いのかを知りたい」と思っている患者さんも多いでしょう。

ホームページに「発熱、鼻水、咳、下痢などの症状の患者さんもお気軽に来院ください。」と患者さんの主訴になるものが多く書かれていることで、安心して来院できるでしょう。

この様にどの診療科目に行ったら良いのか?わからない患者さんは、多くいらっしゃいます。  ホームページには、クリニック診療科目を標榜していれば大丈夫と思わずに、ご自身の標榜する診療科目の傷病で、患者さんの主訴になるものが多く書かれている方が良いです。

「治療の改善を感じられないために、自分の症状を得意とするクリニックを探している」患者さんのために院長先生ご自身が得意とする病状、症状などや主な診療方針や治療方法などもホームページに掲載しておくのがお勧めです。

他にも、「もっと通院しやすい場所のクリニックを探している」患者さんのために、場所がわかりやすい様にネット地図や住所の文字がコピー&ペーストで検索できる様に、テキストで書かれている方が良いです。

クリニックのホームページの中には、住所がテキストになっていないためにコピー&ペーストできない様になっているホームページがあります。

「現在通院しているクリニックに不満を持っている」などの理由でクリニック検索している患者さんのために、クリニックの診療方針や院長先生の患者さんへの想いなどをホームページに掲載してください。

 

■ Q&Aを掲示する

以前のメルマガでもお伝えしましたが、患者さんが多く閲覧しているホームページのひとつに「患者さんからのQ&A」が掲載されていることがあります。

「今までに患者さんから、質問されたこと」や実際に「日々の診療で質問されること」又は「ホームページで質問を受け付ける」などをしているホームページは、患者さんの閲覧数が多くなっています。

この作業は、院長先生にとってはとても大変な作業になりますが、ひとりの患者さんの質問は、他の多くの患者さんも知りたいことに繋がります。

患者さんは、「自分の症状、病状の不明なことを明確に説明してくれるドクターに見て欲しい」「ホームページで答えている様に、自分が診察された時も不明なことを明確に説明してくれる」と思う方が多い様です。

 

■ ブログ、SNSの活用

ホームページに関連付けて、ブログやSNSを活用するケースも増えています。 多くの方がSNSなどを活用している現在では、SNSなどを活用することで、患者さんとの接点が増え、クリニックを知っていただく機会が増えます。

一方で、多くのSNSは常に写真や記事を掲載し続ける必要があり、長い期間、写真や記事が更新されていないSNSは、患者さんへの対応がぞんざいなイメージになってしまい、クリニックのイメージダウンになる可能性があります。

内容がワンパターンにならない様に留意しながら、月一回でも良いのでSNSへの投稿を継続することが重要と思います。 SNSへの投稿は、院長先生おひとりでやろうとせずに、ご家族やスタッフに協力を依頼してください。

「スタッフにクリニックのSNSの投稿を依頼した場合には、お金を払うべきか?」という質問をされますが、スタッフが納得できて長続きする金額は支払う方が良いでしょう。

長期で考え、SNSの更新が難しいことが予想される場合には、SNSの活用は見合わせた方が良いと思います。

 

■ まとめ

  • 患者さんに来ていただくためのホームページは、「院長先生が発信したい視点」ではなく、「患者さんの知りたいと思う視点」で作ることがお勧めです。
  • ホームページには、クリニック診療科目の傷病で、患者さんの主訴になるものが多く書かれている方が良いです。
  • 院長先生ご自身が得意とする病状、症状などや主な診療方針や治療方法などをホームページに掲載しておくのがお勧めです。
  • 場所がわかりやすい様にネット地図や住所の文字がコピー&ペーストで検索できる様に、テキストで書かれている方が良いです。
  • クリニックの診療方針や院長先生の患者さんへの想いなどをホームページに掲載する方が良いです。
  • 「患者さんからのQ&A」を掲載されることがお勧めです。
  • ホームページに関連付けて、ブログやSNSを活用することで、患者さんとの接点が増え、クリニックを知っていただく機会が増えます。
  • 更新されていないSNSは、患者さんへの対応がぞんざいなイメージになってしまい、クリニックのイメージダウンになる可能性があります。
  • SNSへの投稿は、院長先生おひとりでやろうとせずにご家族やスタッフに協力を依頼してください。
  • 長期で考えた場合、SNSの更新が難しいことが予想される場合には、SNSの活用は見合わせた方が良いと思います。
コンシェルジュ 新井 常夫

いかがでしたでしょうか?

次回は開業医の先生からの質問 Part2】 第2回 ホームページ戦略 その4として、

  • 口コミ活用
  • Web検索の活用と対策
  • ホームページも掲載するものまとめ

等をお話させていただきます。

私は、正しい情報に基づいたクリニックの経営を良くするお手伝いをする事で、地域医療に貢献されている先生とご家族の安心、安全、豊かで幸せな未来作りにお力添えできればと思っております。  ぜひ私をセカンドオピニオンとして、ご活用いただければ幸いです。

当社の東京セミナーでは、2月16日(日)、3月22日(日)と毎月1回、東京国際フォーラムで、クリニック経営セミナー 『開業前に聞いておきたいクリニックの作り方』 を開催します。

「これから開業どうしようかな?」と考えていただく際のヒントをお伝えできればと考えておりますので、開業をご検討中の先生はもちろん、既に開業されている先生もぜひご参加ください。

また、クリニック院長先生のための医院経営について総合的なコンサルティングも行っていますので、お悩みの先生はお気軽にご相談ください。

⇒ ご質問・ご相談はこちら

⇒ 総合受付はこちら


過去のメールマガジン (シリーズ)

⇒ 開業医の先生からの質問