■ 資産を殖やすためには
資産を殖やしていくためには
- 収入を殖やす
- 支出を減らす
- 資産を(運用で)殖やす
大きく分けると、この3つのいずれかの方法に帰属します。 日々仕事を頑張り、節約に必死に取り組む人はたくさんいらっしゃいます。 テレビでも「プロが教える節約術!」「1か月1万円生活」といった節約をテーマにした番組が人気ですね。 ところが資産を殖やす取り組みについてはいかがでしょうか? かつてない低金利である現状にも関わらず、日本の家計金融資産の大半は銀行の中に置かれているだけになっています。 残念ながら今の銀行預金の金利では、10年経っても20年経ってもほとんど新しい資産を生み出してはくれません。 銀行にお金を「寝かせる」と言われますが、実に的確な表現であると思います。 お金は自動では働いてはくれず、所有者である自分が指示を出さないと働いてくれません。 逆に考えてみると指示を出し、働き出してさえくれれば、自分が寝ているときでも働いてくれます。
■ 「お金に働いてもらう」の本質とは
もう少し意味を掘り下げてみたいと思います。 「お金に働いてもらう」とは、お金自身が労働を行なって対価を生み出すのとは違います。 「お金に働いてもらう」という真の意味は「新しいお金を生み出す何かに変形させること」です。 例えば、アメリカの企業の株式に投資をするとします。 私たちが眠る頃、アメリカは朝を迎え1日の活動がスタートします。 この企業の社員の方々は、膨大なデータを分析し、様々なアイディアを交え、タフな交渉を繰り返しながら、企業の利益を拡大するために必死に働いています。 しかもアメリカを代表するグローバル企業を構成する社員は、世界中から選りすぐられた極めて優秀な方々ばかりです。 株式への投資というのはこの企業の成長を、自分の資産の成長に変える行為であるということです。 これまではずっと銀行の中で寝ていたお金が、優秀な社員の集合体に変わり、私たちが寝ている間にも、その価値を高めるために働いてくれるようになりました。 投資という言葉に抵抗がある方でも、優秀な社員を自分の味方につけるというように考えてみると、少しだけ納得感があるかも知れません。 お金を働かせることは重要です。 しかし、お金自身は働き方を知りません。 私たちがやるべきことはお金を働かせる方法を学び、選び、実践することです。
■ 働きに行かせるべきかどうか
お金に働いてもらう方法は様々な種類があります。 また、働きに行かせた結果は約束されているものではなく、場合によっては損をしてしまうこともあります。 政府が「貯蓄から投資へ」と言っているからやるのではありません。 「周りの人がやっているからやる」でもなく、「周りの人がやらないからやらない」でもありません。 ご自分の将来、ご家族の将来を考えた場合、「お金に働いてもらうことが自分にとって必要である」と思う人がやるべきであると思います。
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