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コンシェルジュ 廣田 舞子

リスクマネジメント・ラボラトリー

廣田 舞子

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている廣田 舞子です。

『投資 ○○のすゝめ』シリーズは、証券会社にて20年間、1,500名以上のお客様への資産運用アドバイスをしてきた私が成功や失敗の経験を元に、資産運用において本当におすすめしたいことを毎回テーマに設け、ひとつずつ連載でお伝えしていきます。

読んでくださっている先生の資産運用におきまして、このコラムの内容がお役に立てば幸いです。

それでは、どうぞ。
『投資 ○○のすゝめ』
第4回 『振り返りのすゝめ』

『投資 ○○のすゝめ』

第4回 『振り返りのすゝめ』

株式市場は昨年高値をつけた後、今年に入り下落基調にあります。 ロシアによるウクライナ侵攻によって一段の下落となり、既に資産運用をされている先生も、これから始めようと考えられている先生も不安に感じておられるのではないでしょうか。

不安な時こそ、過去を振り返り、歴史に学ぶことが大切です。

 

■ 振り返りのすゝめ

1. そもそも株式市場は上昇と下落を繰り返す
過去30年間の米国株式(S&P500指数)の株価の推移と年間騰落率を下図でご確認ください。 株価は30年間きれいな右肩上がりのトレンドを描いているわけではありません。 上昇と下落を繰り返しながら上昇トレンドを形成しています。

また、年間騰落率をみてみると、前年比で株価が下落した年は30年間で8回あります。 つまり、5~6年に一回株価は下がるということです。




2. 終わりなき危機はない
歴史は繰り返されます。過去幾度となく経済危機により株価が下落する局面がありました。 30年間で代表的なものを以下表にしました。


(筆者作成)

株価回復までの道筋と期間は異なりますが、いずれにせよ危機発生前の株価水準に戻ったということです。 過去を振り返れば終わりのない危機はないと考えられます。

 

■ 株価下落時の対処法
過去を振り返り、歴史を学んだ上で株価下落時にはどのような対処をしたら良いのでしょうか。

1. 下落を回避する
現在資産運用に充てている資金は10年以内に使うご予定はありませんか。 例えば、2年後に子供の大学進学に使う、5年後に住宅購入を予定しているなど、近い将来使う時期が決まっている資金はそもそも資産運用に向いていません。 資産運用に充てている場合は現金化をおすすめいたします。

2. 下落に耐える
株価下落の際、せっかく出ていた利益が減ってしまった、損失が出るという状態になると、先への不安から下落に耐えられず売却してしまうことがあります。 実はこれが一番の損失です。 資産運用のゴールは今ではなく将来にあるということを念頭に置くことが大切です。

3. 下落をチャンスと捉える
株式市場の歴史を理解し、いくら下落時期が続こうとも投資を続けていくことが大切です。 余裕資金があれば追加投資を検討したいところです。 株価下落時にもめげることなく追加投資をしていれば、いずれくる回復局面において損益分岐点が低くなり、資産回復も早まります。

4. 信頼できるアドバイザーに相談する
資産運用を始めてから、初めて大きな株価下落局面が訪れると不安が増すものです。  株価下落の際には経験豊富で信頼できるアドバイザーに相談することが有効です。 相談することにより、不安が解消され、具体的な対処ができれば安心できるかと思います。


※ 今回の内容で推奨・非推奨している投資方法は将来の運用成果を何ら保証するものではなく、考え方の一例を示したものです。

※ 投資にはリスクがございます。
実際の運用にあたっては目論見書等をご覧いただき、ご自身の判断と責任のもと、行っていただくようお願いいたします。

コンシェルジュ 廣田 舞子

いかがでしたでしょうか?

株価下落を招く戦争など世界情勢の悪化、景気悪化のニュースを耳にすると悲観的なムードに流されがちです。 動揺してしまい、将来のための投資を続けることに迷いが生じるかもしれません。 短期的な市場の動きに振り回されずに続けることで長期投資の成果につながると考えられます。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。

資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や、現在の運用を見直したいと感じておられる先生はぜひ当社をご活用いただければと思います。

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