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m3コンシェルジュ 伊賀 佐和

リスクマネジメント・ラボラトリー

伊賀 佐和

皆さま、こんにちは。 m3コンシェルジュ、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーの伊賀です。

2020年に予定されている「英語教育改革」にて、いよいよ小学校から英語が必須科目となります。 つまり、小学校の通信簿に英語が加わるのです。

前例のない改革の中、4年後に向けてどのような対策をしたら良いのか、これからの英語教育の概要について「子育てコンシェルジュ」藤崎達宏 氏に解説してもらいます。

それでは、どうぞ。

わが子を医師にするために、親が予習しておくこと 第3回
「親として押さえておきたい『英語教育改革』の本質!」
 

わが子を医師にするために、親が予習しておくこと 第3回

親として押さえておきたい『英語教育改革』の本質!

■ 改革のポイントは5つ!

こんにちは。 「子育てコンシェルジュ」の藤崎達宏です。 東京オリンピック開催に沸く裏で、医学部受験だけでなく、全ての親を震撼させているのが「センター試験の廃止」、そして「英語教育改革」です。 2020年と言うことは、今、中学校1年生のお子様からです!

親として事前に予習が必要な、改革ポイントは5つ。

  1. 公立小学校で英語の授業が3年生から始まる。
  2. 小学校5年生から読み書きの授業が週3コマ始まる。
  3. 中学校からは英語で授業を進行する。
    参考: 文部科学省、「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」について
    http://www.mext.go.jp/
    b_menu/houdou/25/12/__icsFiles/
    afieldfile/2013/12/17/1342458_01_1.pdf
  4. 中学卒業時に準2級をスタンダードとする。
  5. 高校卒業時に準1級をスタンダードとする。

■ 「小学校で英語が通信簿に加わる」と言うことは?

今までの小学校では「英語に親しもう!」と言ったレベルだったのが、小学校5年生から英語が通信簿に加わります。 幼少期から英会話教室に通っていた子どもとの格差が明確になってしまうと言うことです。

そして、医学部受験家庭に対する最大の影響は、英語が小学校から正規の授業になり、「中高一貫校の試験科目に加わる可能性が高くなる。」と言うことなのです。 帰国子女をはじめとする、英語に優れた学生たちが、医学部受験においても有利にコマを進めているのは衆目の事実です。

今や、私立中高一貫校が医学部合格実績で評価される時代である以上、小学生において既に圧倒的英語力を持つ生徒を「青田買い」しておきたいと考えるのは当然です。 中学受験で英語が全て必須になるには時間がかかると思いますが、試験科目として「選択」できるようになるのは早々ではないでしょうか。


■ 「中学校から英語で授業!」と言うことは?

もちろん全員ができるわけではありません。 したがって、能力別にクラス分けとなるのが濃厚です。 私費で英語塾に通えた裕福な子どもと、そうでなかった子どもとの「格差」が中学1年生にして、明らかになってしまうと言うことなのです。


■ 「中卒で準2級、高卒で準1級がスタンダード」と言うことは?

今までは中3で3級、高3で2級レベルにするのが指針ですから、破格の切上げです。 「TOEICで言えば785点以上で高校卒業レベル」となるのです。

大手企業の管理職昇給基準が780点ですから、相当のレベルです。 ポイントは、これを公立高校卒業のスタンダードレベルに設定して、逆算的に英語教育のカリキュラムが組まれると言うことです。

そうなると、2020年にセンター試験に取って代わる大学入学希望者学力評価テストは、当然それ以上のレベルで作成されると言うことではないでしょうか。


■ 整理しておきたい! 「民間の英語資格検定の種類と特徴」

そこで、今後、重要性を増す民間の英語資格検定には、どんな種類があり、どんな特徴があるのか、ここで一度整理しておく必要があります。

  1. 英検(実用英語技能検定)日本で最も受験者数の多い英語検定。 1級取得者は通訳ガイド試験での英語科目が免除される。 英語を日常生活で活用できることを前提にしている。
  2. TEAP(ティープ)上智大学と英検を主催している日本英語検定協会が共同で開発。 日本の大学で学習・研究する際に必要とされる英語力(読む、聴く、話す、書く)を判定。 多くの日本の大学入試に、様々な形で採用されている。 大学の講義を英語で学ぶことを前提にしている。
  3. GTEC(ジーテック)赤ペン先生で有名な教育会社、傘下の英語学校が行う中学・高校生対象や、社会人・一般向けの英語検定。 中学・高校生対象の「GTEC for STUDENTS」は、学校ごとに取り入れているケースが多い。
  4. TOEIC(トーイック)国際コミュニケーション英語能力テスト。 ビジネスでの日常会話を想定した英語能力を判定する際に用いる。 英検やTOEFLに比べ、ビジネスの世界で使われる用語が多い。 世界150箇国で年間約700万人、日本では年間240万人(2014年度)が受験している。
  5. TOEFL(トーフル)英語圏の高等教育機関が非英語圏の出身者を対象に入学希望者の英語能力を判定する際に用いる。 130箇国9,000校以上の大学や機関が入学選考基準にTOEFLのテストスコアを採用している。 英検のようにレベル別に問題が作られているわけではないので、ある程度の英語力を付けてから受けないと試験時間がつらくなる。
m3コンシェルジュ 伊賀 佐和

いかがでしたでしょうか?

2020年から始まる英語教育改革により、幼少時期から英語対策をしていた子どもと、そうでない子どもとの格差が出てしまうため、民間の英語検定を活用しながら、早期の対策が求められると言うことですよね。

次回は、医学部合格をゴールに見据えた英語の具体的な目標設定についてお伝えします。

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