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m3コンシェルジュ 伊賀 佐和

リスクマネジメント・ラボラトリー

伊賀 佐和

シリーズ 「わが子を医師にするために、親が実践していること!」は、日々医師のご家庭から受けているご相談例、アドバイス例、成功例などを交えながら、「実際にあった医師家庭のご相談事例」をお伝えして参ります。

前回から引き続き、医学部などの難関大学の合格をゴールに見据え「子育てコンシェルジュ」藤崎達宏 氏に解説してもらいます。 今回は、お子さまの「お受験」についてです。

わが子を医師にするために、親が実践していること 第5回
「わが子はいつから、お受験するべきか?」 前編

わが子を医師にするために、親が実践していること 第5回

「わが子はいつから、お受験するべきか?」 前編

こんにちは、子育てコンシェルジュの藤崎達宏です。

ご夫婦共に勤務医をされているあるご家庭の一人娘のお嬢さま(4歳・幼稚園)の進路に関してご相談がありました。 お父さまは富山県出身で、公立高校から一浪して地元国立大学医学部へ。 お母さまは都内で、中学受験、私立中高一貫校から現役で私立医学部へ。 お住まいは横浜市内という現状です。

地元の県立高校の進学状況から見て、医学部進学が難しいので、「わが子には中学受験はさせよう。」というところまでは、ご夫婦のコンセンサスが取れていたのですが、奥さまが「小学校からの私立受験・お受験」を言い出したことから意見が分かれてしまいご相談に来られました。

まずはこちらをご覧ください。

<お受験の4タイプ>


これは、私が多くの相談経験を基に、独断と偏見により分析した4パターンです。

 

1. ステイタス型

慶應、青山、学習院大学など。 大学までエスカレーターで上がっていくタイプです。 この受験を選択する親は、今の自分たちの社会的地位が、学業以外の要素によって成り立っている方々が多いのが特徴です。 財界人、経営者、スポーツ選手、芸能人などです。

ですから、わが子には、学力よりも対外的に羨望される学校名や、文化的な豊かさ、豊かな人脈を身につけて欲しいと願い、幼少期からの受験を選択する傾向にあるのです。

※ 医師の場合は、今のご自分たちの社会的地位が、明らかに学力により成り立っている部分が強いので、この受験を選択しない傾向があります。 また「附属の大学に上がればいい!」という生ぬるい環境では医学部は目指せないと考えるべきです。


2. ハイレベル型

白百合、雙葉など。 幼稚園、小学校から高校まではエスカレーターですが、附属大学が無い、または、附属大学にはほとんど進学しないタイプです。 要するに、最後の大学受験は子どもの意思で選択することになります。

ですから、医師家庭の女子が豊かで安全な環境で育ち、最終的には医学部を目指して欲しいというケースが多い傾向にあります。 男子で、このパターンで医学部アプローチが可能なのは「暁星」くらいしか選択肢がありません。

※ 中高一貫までエスカレーターなので、中学受験が無いのがメリットですが、医師家庭においてはデメリットとも考えられますので、この部分は熟考すべきです。 最終的に医学部にアプローチするプロセスで、中学受験という絶好の学びのチャンスを奪うという決断になるからです。


3. ステップ型

洗足、精華、正徳など。 小学校受験で入り、そこをステップに、さらに高いレベルの中高一貫校を受験していくタイプです。 中学受験をより良い環境で迎え撃ちたいという、医師家庭、特に男子に向いている選択と言えるでしょう。

※ 小学校、中学校と受験が続くので、お子さまが疲弊してしまわないようにケアしてあげることが必要です。


4. 国大附属型

大学附属ですが、人間教育学部の「実験校」という存在ですので、エスカレーターで上がることはできません。 自由で豊かな学びはありますが、受験対策はしてくれませんので注意が必要です。

※ 学区に住んでいることが必須条件で、抽選もあります。 地元の小学校よりも教育意識や文化レベルの高いご家庭が地域に集まっていることがメリットです。

お解りいただけたでしょうか? この4つのタイプをしっかり理解して、わが子に必要な受験なのかどうかを見極めてから準備に入られてください。 決して、「お受験塾の言いなり」にならないように慎重に選択していただきたいと思います。

次回は、このご家庭がどういった決断をされたかをお話しいたします。

m3コンシェルジュ 伊賀 佐和

いかがでしたでしょうか?

「お受験」と、ひとまとめに総称されていることが多いので、受験をタイプ別に見てみると考え方・方針が定まりやすいですね。

必ずしもその通りに当てはめて考える必要は無いかとは思いますが、受験の全体像をつかみ、わが家庭、わが子に必要な受験なのかどうかしっかりと見極めることは重要かもしれません。

それでは次回をお楽しみにお待ちください。

 

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