m3QOL君m3.com QOL君 メルマガ

コンシェルジュ 塩田 麻希子

リスクマネジメント・ラボラトリー

塩田 麻希子

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている塩田 麻希子です。

はじめての資産運用」シリーズでは、証券の部署で働くことになった私が投資について勉強するにあたり抱いた疑問を、m3メールマガジンを連載している「先輩社員の高橋」との対話の中で解消していく様子をお伝えしていきます。

私と同じように投資や資産運用についてこれから知識を深めたいと思っている先生方の一助になれば幸いです。

まずは登場人物の紹介をします。
高橋高橋
資産運用アドバイザー。 おかあさんといっしょのダンスの振り付けができるようになった。

塩田塩田
一昨年度、証券の部署に入ってきた。 職場の近くに今まで知らなかったおしゃれなスポットを発見。

それでは、どうぞ。
【はじめての資産運用 18】
避けたほうがいい投資

【はじめての資産運用 18】

避けたほうがいい投資

■ 避けたほうがいい投資

塩田前回のお話では「日本と米国の経済動向比較」ということで、日米の実質GDPと財政・金融政策の比較を確認しました。

高橋はい。

塩田今まで様々な観点から資産運用について見てきましたが、今回ははじめて投資をする人にとって注意すべき、避けたほうがいい投資について教えてください。

 

■ リスク・リターンを知らないままで投資

高橋まず1つ目は、自分が投資する商品のリスク・リターンを知らないまま投資をしてしまうことです。 論理的に考えられるリターンとリスクの率と過去の運用成績を確認しておくことが必要です。

塩田 率を把握し、かつ自分が投資する金額に対して率を掛けることによってどれぐらいの金額になるかを知っておくことが重要ということですね。

高橋 例えば1,000万円を米国の株式の投資信託に投資したと仮定します。 ここ何年間かは1年あたり大体10%ずつ増えているので、1,000万円投資をした場合は年間100万円ずつ増えるイメージで、5年や10年で投資元本の3倍くらいになっているイメージです。

塩田 なるほど。

高橋 ただし、コロナショックの時は半月や3週間程で30%くらい下がったため、マイナス300万円になっていたと考えられますし、遡ってリーマンショックの時は価格が半分以下になってしまっているので500万円以上減っていることになります。

塩田 かなり大きな額ですね。

高橋 1日あたり1%~2%くらい変動することはごくごく普通のことです。 1日で前の日よりもプラス10万円になることや、マイナス10万円、20万円になることは普通のこととして起こります。

塩田 変動率をきちんと押さえておかないとダメなんですね。

高橋 投資に慣れているとこのくらいの価格変動は当たり前だと認識できますが、投資の経験が少ない場合や未経験者の場合など、このことを知らないまま投資をしてしまうと、1,000万円投資をして100万円減ってしまうことは大ごとに感じると思います。

そうすると予想外の下落が起こり途中で投資をやめてしまう可能性があるので、痛みの大きさをあらかじめ想定しておくことが重要だと思います。

塩田 リスク・リターンの大きさを自分の投資金額に照らし合わせてイメージしておくのが良いですね。

 

■ 自分の投資方針に合っていない投資商品

高橋2つ目は、自分の投資方針に合っていない投資商品を選んでしまうことです。 例えば、老後の資産形成のために長期で運用を目指しているのに、毎月分配型の投資商品を選んで定期的にお金を受け取ってしまっているケースが1つです。

他にも、ハイリスク・ハイリターンを望んでいないのに、投資対象が新興国になっているケースや、特定の業種の株式に偏っているケースです。

塩田 長期で増やしたいのなら分配金が出ないファンドを選ぶべきだし、ギャンブル的な運用をしたくなかったらリスクが高すぎるものに資金を偏らせないで、分散してバランスのいい運用をしたほうが投資をしたほうが良いということですね。

高橋 今回お伝えした避けたほうがいい投資の2つは、言われてみると当たり前だと感じるかもしれませんが、当社にご相談いただく先生方に他の証券会社や銀行で行っている投資の内容を見せてもらうと、リスクやリターンをあまり分からないまま投資をされている方や、運用内容が極端に偏っている方が多く見受けられます。

塩田 そうなんですね。

高橋 投資した商品がこの先に上がるか下がるかということは確定できませんが、バランス良く投資をして、中身のリスクとリターンが分かっていれば取り返しのつかない失敗を避けることができます。

既に投資をされている方はご自身の投資全体を改めて評価し、これから投資を始める方はご自身のリスク許容度と投資方針を熟考の上、投資を進めていただければと思います。
コンシェルジュ 塩田 麻希子

いかがでしたでしょうか?

合理的な資産運用を行うためには、運用を開始する前にルールを決めておき、それに基づいた投資行動を取ることが重要です。 自分の投資方針と耐えられるリスク・リターンを把握することで、途中でやめてしまうことが無いように対策をとっておきたいですね。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。

資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や、現在の運用を見直したいと感じておられる先生はぜひ当社をご活用いただければと思います。

お気軽にご相談ください。

   ⇒ ご質問・ご相談はこちら