【会計事務所 植木 氏】
どのスタイルがベストかは言えません。 その際に「損益分岐点※」の考えを持つことが大切です。 例えば、土地・建物を購入した場合は、当然借入金額も高額になります。
※損益分岐点とは、売上高と費用(ここでは借入金の返済額を含む)が同じ、利益(余剰資金は0円だが、収支0で終えることのできる最低限必要な売上高。)
資金繰りを考えると、土地・建物の賃料がよほど高額でなければ、すべて賃貸の方が資金繰りは楽ではないでしょうか。
事業の収支 → 利益 → ▲税金・返済資金(大) → 生活費
税制面を考えますと、配偶者控除・基礎控除も改正があり、スタッフがいれば当然、必要となる社会保険料の負担も増しています。
間接的なコストが増えているので、事業計画のモデルが古ければ、現実とのギャップで苦労を強いることになりますので、シビアに事業計画の策定をおすすめしています。
【医療機器ディーラー 開業支援担当者B】
新規開業では、医療機器の設備投資(購入費)に相場のようなものがあります。 例えば内科の場合、設備投資は2000万円~3000万円と言われますが、「2000万円で済んで良かった。」ということではありません。
1500万円の投資で3000万円のパフォーマンスが可能かどうか追及することが本当の設備投資計画です。 保守費用にも目を向けないといけません。 固定費になりますので、相見積もりの際は、保守費用の比較検討も必要です。
【会計事務所 植木 氏】
先ほどの損益分岐点の考え方ですが、初期投資が1000万円違うことで、10年の借入期間の場合、単純に元本の返済額は年間100万円も変わります。
固定費が少なければ、必要な売上高も下がります。 これからは労働人口不足の時代ですので、人材に投資できるよう固定費を抑える工夫をアドバイスしています。 |