ホームオフィス仙台税理士法人の石沢さんにインタビューを行いました。随時お伝えいたします。

• これからのクリニック経営を、どのように考えられますか？

  今後ますます新規開業が増えることが予想され、競争市場の原理が働くように思います。現在の患者様の視点に立った医業経営の方向にますます進行していくと考えられます。診療報酬の増額改定は望めないものと想定され、経営は一段と厳しさを増すでしょう。しかし、高齢化社会における地域医療の担い手はやはりクリニックです。先生の得意分野と患者様の求める医療の整合性をマーケティングの考え方からアプローチしていくことが必要であるように思います。

• 開業されているドクターに対して、具体的にどのようなサービスを行っていますか？

  当税理士法人は、決算終了後、院長先生の経営の指標となるよう経営分析資料として「決算診断報告書」をご提供しています。この「決算診断書」は他のクリニックとの比較を行い、クリニックの強み弱みを明確にし、強みを伸ばし弱みを克服し、経営の道しるべとしてご活用いただけるものと考えております。また、翌事業年度の計画を立案し、3ヶ月ごとあるいは半期ごとに進捗状況を確認し、決算対策に活かせる支援を行っております。

• これから開業を考えられているドクターへのアドバイスをお願いします。

  新規開業される先生方は、経営者として医業以外の分野である、職員採用・職員教育やマーケティング、会計や資金繰りなどについても考えていかなければなりません。勤務医から経営者になることは大変なご決意と環境の激変に不安でいっぱいであると拝察します。
  私どもは、そのような先生方のパートナーとして、何でもご相談に応ぜられる存在でありたいと思っております。お気軽にご相談ください。

• 最も印象的な問題解決の事例を1つ具体的に挙げてください

  若先生の代替わりの時期を見計らって前もって、有床診療から外来診療にし、医療法人化を行いました。お父様の代では、どうしてもどんぶり勘定的な面も見受けられましたので、家計と経営を分離し透明な形で経営を行うことによって、今後の事業計画を策定し、進むべき道を明らかにしたいという若先生の要望によるものでした。収入は激減しましたが、諸経費の見直しも行なった結果、利益率は改善しました。