6月26日開催の開業セミナーでパネルディスカッションに登壇します株式会社アイセイ薬局の高坂博之です。 セミナー当日、「開業を判断するために必要なこと」、についてお話させていただきます。 当社は開業のコンサルティングも行っており、その中でも物件選定を得意としております。
物件を選定するにあたり、何に注意すれば良いでしょうか?
多くの先生方が「競合医療機関がない物件が良い。」とおっしゃいます。
確かに競合医療機関がない物件を選ぶのは正しい選択です。 しかし、地域性・将来性に問題はないでしょうか? 「競合医療機関もないが、将来人口も少ない。」そうなってしまうと将来経営が成り立たなくなってしまうこともあります。
競合医療機関もあるが、人口データや将来性を考慮した場合にまだまだ医療機関が不足している、そんなケースはどうでしょうか。 また、その地域で先生がやりたい医療ニーズがあるのかも重要な要素となります。
つまりは競合医療機関の有無だけを考えるのではなく、その地域が先生のコンセプトに合った医療ができる地域なのか、人口動態など将来性はどうなのか、等をきちんと考慮して物件を選定する必要があるということです。
もちろん一般外来のみを考えて、都心部を避け、競合医療機関が少ないエリアでのご開業を選択し、成功しているケースもあります。
また、一般外来だけではなく、専門性に特化した医療をコンセプトにしているため、足元の診療圏範囲の患者だけではなく、全国の患者の来院が見込めるケースもあり、その場合、診療圏にある競合医療機関(科目での競合)の数よりアクセスの良さが重要となります。
実際に新幹線の駅近くでご開業し、全国から患者が来院している医療機関も存在します。 さらに専門外来を設け、近隣の医療機関から患者を紹介してもらい、他医療機関と共存し成功しているケースもあり、その場合アクセスが良く、周辺の医療機関数が多い方が良い場合もあります。
車の利用者が多い地域であれば、少しくらい遠くても駐車場が停めやすい医療機関に受診するといったケースもありますので駐車場がキーになります。 この場合、台数だけではなく停めやすいなどの諸条件を選択することも重要です。
このように物件の選択は先生のコンセプトや地域、開業形態などによって大きく変わります。 今回の開業セミナーで少しでも物件選定に関するポイントを掴んでいただければと思います。
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