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わが子を医師にするために、親が予習しておくこと
序章~「親の予習が9割」(6回シリーズ)
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リスクマネジメント・ラボラトリー
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こんにちは。 m3コンシェルジュ、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーの伊賀です。 普段、医師の方々からライフプランのご相談をお受けしていますが、最近お子様の医学部受験も併せてご相談を受けるケースが増えてきています。 ご家庭において『教育』が如何に切実かつ重要なテーマであるかと感じています。 当社主催、医師の奥様向け経営塾でも、お子様を医師にするための講義は、とりわけ熱心に受講されていまして、質問タイムでは毎回オーバーするほどです。 そこで、6回シリーズにて「わが子を医師にするために、親が予習しておくこと」をお届けしたいと思います。 執筆は、日々、セミナーで全国を飛び回っている「子育てコンシェルジュ」の藤崎氏にお願いしております。 それでは、どうぞ。
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はじめまして、NPO法人横浜子育て勉強会の藤崎達宏と申します。 私は「子育てコンシェルジュ」として2,000組を超える個別相談を経験し、その多くが医師家庭からの「わが子をぜひ、医師にしたいのですが!」という、切なる相談でした。 ご夫婦の考え、育ち、地域性、予算、お子様のキャラクターをお聞きしながら「医師になるための教育シミュレーション」を個別に立てるために蓄積してきたノウハウと、モンテッソーリ教師としての知識を、現在は全国の医師会、医師協同組合で講演させていただいています。 そうした講演会では、まだお会いできていない医師の皆様に、このメールマガジンを通して、全霊を込めてお伝えしてまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。
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■ わが子を医師にするには「親の予習が9割」
医師である皆様は、一般の方よりはるかに多くの密度の濃い勉強をされてきたと思います。 しかし、高校や大学で「子育てについて勉強された経験」をお持ちでしょうか? おそらく皆無だと思います。 医学部受験に向けて、あれほど準備をして模擬試験を受け、過去問対策をされた皆様でも「子育て」という人生において最重要な課題を前にしては、「判らないことばかり。」「思い通りにことが運ばない。」という方がほとんどなのです。 たしかに、「子育ては、みんな初めての経験! 驚きの連続です。」 しかしながら、子どもの成長サイクルは大方決まっています。 「何歳何ヶ月の子どもは、このようなことに興味を持ち、このような行動をする。」とか、「小学校○年生のこの頃には、このように思考が変化するので、親はこのような注意をする必要がある。」など、9割は判っていることばかりなのです。 試験に例えれば「出る問題が判っている!」のです。 と言うことは、後は「予習」するだけなのです。
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■ 子育てに「復習」は必要なし
子育て相談を受けていて、一番多い親御様のご感想はなんだと思われますか? 実は、「もっと早く聞きたかった。」「今更、知っても。」なんです。 厳しい言い方ですが、「子育てに関しては後で知ってもなんの役にも立たない = 復習は無意味」なのです。 私のように子どもが4人もいれば、一番目の子育てでの失敗を復習して、「下の子の子育てに役立てる!」ということも可能ですが、少子化の昨今では、ほとんどが一人っ子。 一人目ですので、復習や反省は役に立たないのです。
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■ 子どもが成長したら「忘れてしまって良い?!」
試験勉強であれば「しっかり予習をして、復習をして、定着させる。」ことこそが大切なのですが、子育てにおいては「復習も定着も必要ありません」。 わが子がその成長過程を過ぎたらきれいさっぱり忘れてしまってOKなのです。 そのような余力があるのであれば、次の成長過程の「予習」に全力を傾けていただきたいのです。
【まとめ】
- 子どもの成長は大方決まっている。
「出る問題が判っている試験」のようなもの。
- 親が「予習」するだけでOK。
- 「復習・反省」しても意味がない。
- 「知識の定着」も必要なし。
- 子どもが成長したら忘れてしまって良い。
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■ 「その予習の方法が判らない」だけ!
私自身も皆様同様、初めての子育てに悪戦苦闘する父親でした。 まさしく「おっかなビックリ」「行き当たりバッタリ」「出たとこ勝負」。 「子どもをしっかり教育しなくては。」「父親とはこうあるべきだ。」といった気負いから「空回り」の連続でした。 そのような中で「モンテッソーリ教育」に出会い、「子どもの成長過程は決まっており、自ら成長する力を持っているのだから、親は予習をして環境を整備して見守るだけで良い。」ということに気付かされました。 「なんだ、子どもにとっては、自分も環境の一部なのか!」そう思えてから肩の力が抜けました。
【親の予習で子育てはこう変わる】
- 「おっかなビックリの子育て」
⇒ 「自信を持った大胆な子育て」
- 「行き当たりバッタリの子育て」
⇒ 「計画と戦略を伴う子育て」
- 「情報に翻弄される子育て」
⇒ 「情報を活用する子育て」
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■ おわりに
このメールマガジンは、皆様の「予習の水先案内」として書き綴ってまいりますが、お子様の年齢を限定しないで書いていきます。 時には、「もっと早く聞きたかった!」というご意見もあるかも知れませんが、そこは捨て去り、わが子に必要な情報を「イイとこ取り」して頂ければ幸いです。
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