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m3コンシェルジュ 高橋 和宏

リスクマネジメント・ラボラトリー

高橋 和宏

皆さま、こんにちは。 m3コンシェルジュ、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーの高橋 和宏です。

前回のメールマガジンにて、私どもへのご相談例を紹介させていただきましたが、今回はその内容のポイントについて解説させていただきます。

解説編の1回目は、「資産運用の入り口で考えるべきこと」をお伝えしたいと思います。

自分の身を守る投資 第19回
ご相談事例のご紹介 解説編1
資産運用の入り口で考えるべきこと
 

自分の身を守る投資 第19回

ご相談事例のご紹介 解説編1
資産運用の入り口で考えるべきこと

■ ご相談内容

私どもにご相談をいただく多くのケースは、

  • 投資経験がなく、何かやりたいという気持ちはあるが何をして良いのか分からない
  • 投資経験はあるが、今までやってきた運用に自信が持てないのでアドバイスが欲しい

大きく分けるとこの2つのパターンが最も多いです。 特に投資経験がない方で、ゼロからお話を進めていくケースがおよそ半分です。

普段お仕事がお忙しい中、限られた時間を見つけて資産運用を始めようとしても、

  • 何から勉強したら良いか分からない
  • 金融用語に馴染みがなく、商品内容を理解しにくい
  • 実際に書類の手続きをするのが面倒くさい
  • もっと良い商品があるのではないかと考えてしまいスタートできない

と言った、さまざまなハードルがあるため結局資産運用を始めるのを見送ってしまい、「気が付けば数年が経過してしまっている・・・」と言う経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

■ 資産運用のイメージ

資産運用の経験がある方もそうでない方も、現在から将来にかけてどのような計画を立てるかのイメージをつかんでおくと良いと思います。

1. 失敗しやすい資産運用のイメージ

失敗しやすい資産運用のイメージ
  • 雑誌のオススメや、ランキングを見て商品を選んでしまう
  • 金利が高いなど投資の良い面ばかり見ていてリスクをあまり考えていない
  • 結果、損が出ている時に不安になって売却してしまう
  • 損がトラウマになってしまい投資ができなくなる
2. 成功しやすい資産運用のイメージ
成功しやすい資産運用のイメージ
  • 自分でどこまでのリスクなら耐えられるかを考える
  • 手元の大きな資金で運用を始める場合にはリスクが低い安定型の運用から始める
  • 毎月の積立を積極型運用として組み合わせる
  • リスクと付き合いながら長期的に資産形成をおこなう

■ リスクとリターンのバランス

2つのイメージの違いで最も大切なのはリスクとリターンのバランスを意識することだと言えます。

リスクが少ない商品には多くのリターンは期待できません。 逆にリターンが期待できる商品にはリスクが必ず伴います。

このようなリスクとリターンの話はどんな投資の本にも書いてありますが、実際にきちんとリスク管理を意識し、バランスを取りながら運用をされている方は非常に少なく感じます。 私の体験から申し上げますと、リスクをしっかりと意識しながら運用をされている方はおよそ5人に1人程度ではないかと思います。

 

■ 「良い商品」ではなく「良い計画」を

それでは5人中4人はどのような運用をされているかと言うと、リスクを過度に取り過ぎた「望まない積極運用」となってしまっているのです。

新興国、ハイイールド債、高配当株厳選投資などハイリスクハイリターンの商品が運用資産の大半を占めてしまっていたりします。

これらの商品への投資が決して悪いという訳ではありませんが、過去の運用成果をあらかじめ確認し、経済イベントが起こった際にどのくらい下落したか(あるいは上昇したか)を把握しておくことは非常に重要です。

「良い商品だろう」と思って購入した後に「こんなはずではなかった」とならないためにも、しっかりとしたご準備をお勧めいたします。

m3コンシェルジュ 高橋 和宏

いかがでしたでしょうか?

資産運用の成績は、資産配分の割合によって90%決まる。」と言われています。 それにも関わらず資産配分の割合を決めることをせずに、その都度良い(と思われる)商品を購入してしまうというケースは大変多いものです。

商品選択から始めるのではなく、リスク管理を基本とした資産配分の割合を先に決めて、最後に商品選択をすると失敗が起こりにくくなります。

ただし元本が保証されている商品でない以上、どのような割合の資産配分にしたとしてもリスクについては受け入れる必要があることはご注意いただく必要があるかと思います。


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※ この内容は、メールマガジン配信日の情報に基づいています。