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リスクマネジメント・ラボラトリー
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みなさま、こんにちは。 m3コンシェルジュ、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーの高橋 和宏です。 「自分の身を守る投資」。 第2回目は「元本保証のワナ」について取り上げていきます。 投資をしようとする際、元本保証と聞くと何だかとても安心感があるのでどうしても危なそうなものよりは耳を傾けやすいのではないかと思います。 しかし投資の世界ではリスクとリターンは表裏一体です。 安全性を追い求めるばかりで、実は思わぬ機会損失をしていることもあるのです。 今回はその部分について解説してきます。
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自分の身を守る投資 第2回 元本保証のワナ |
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自分の身を守る投資 第2回
元本保証のワナ
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■ 「元本保証」の解釈
金融機関の謳い文句のひとつに「元本保証」と言うものがあります。 これは投資した資金=「元本」が「保証」されていることを意味しています。 つまり100万円を投資した場合、少なくとも100万円で返ってくると言うことです。 ついついこの「元本保証」と言う文字や言葉に気がいってしまう方も多いのではないでしょうか。 投資の経験が少ない方や、投資経験が豊富な方でも過去に大失敗の経験がある方などが「元本保証」に敏感なように思います。 誰しも投資をする以上、資金が増えることを目的としています。 資金が増えれば増える程いいですし、資金を減らしたい(元本割れしたい)と思う人はいないでしょう。 しかしながら元本保証のものだけをピックアップしていって果たして資金は増えてくれるのでしょうか?
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■ 国債にも元本保証があるものとないものがある
例えば、元本保証の運用商品で代表的なものが国債です。 これは投資資金と利息を国が保証してくれるものです。 個人投資家が購入できる国債には2種類あるのです。 1つは個人向け国債、もう1つは新窓販国債です。 同じタイミングで発行され、満期までの期間が同じものを比較しています。 ※ 平成27年6月発行分の比較 出典元: 財務省HP http://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/recruitment/comparison/ #A http://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke /main/issue/hendou10/No_63.html #B http://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke /shinmadohan/issue/ten/h27/June.html この2種類の国債は、満期まで保有すれば国が元本を保証してくれると言う共通点がある一方で、中途換金時(満期前の売却時)の取り扱いに相違点があります。 個人向け国債は中途換金の際にも元本は保証されています。 一方、新窓販売国債の方は中途換金をした際の時価によって売却をするため、中途換金時には元本が保証されていないと言う特徴があります。 安心感からいえば個人向け国債の方が大きいのですが、金利面から言うと(変動金利か固定金利の違いはありますが)新窓販国債の方が高いのです。 新窓販国債により安全性を加える代わりに、金利面で不利を被っているのが個人向け国債といえます。 これはほんの一例ですが、元本保証の商品にはリターンの面ではあまり期待できない設計になっているものがほとんどです。 元本保証に固執するあまり、期待リターンを逃してしまうと言うのはもったいないです。
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■ シャープレシオと言う考え方
運用商品の効率を判断する材料のひとつとして「シャープレシオ」と言う指標があります。 シャープレシオ = (リターン - 無リスク資産のリターン) ÷ リスク 簡単に言うと、自分が取っているリスクに対してどれだけリターンが得られているかを示しています。 この数字が高いほど効率よく運用がされていることになりますし、数字が小さい、あるいはマイナスになってしまっていると良い運用ができできていないことになります。 投資信託であれば各証券会社のホームページなどを見れば簡単に確認することができますので、一度ご覧になられることをお勧めします。
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■ 大切なことはリスクを恐れすぎないこと
資産運用の目的は人それぞれです。 本当に減ってしまっては困る資金の運用であれば安全性を第一に考えるのが良いと思います。 しかし将来の生活、老後の生活のために何とか資産を殖やしたいと思っている場合であれば、ある程度の価格変動を受け入れながらもリターンの方に気を配ってみてはいかがでしょうか。
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