■ 4つの変わらないこと
1. リスクを取った先にリターンがある
かつての郵便貯金のような、リスクがなくリターンが大きい金融商品というのは、今はありません。 株式や投資信託、あるいは不動産投資にしても、必ず何かしらのリスクの先にリターンが待っているものです。 リスクを取らなければいけない以上は、
- どのような種類のリスクがあるのか?
- どの程度のリスクがあるのか?
- 自分はそのリスクを受け入れることが出来るのか?
これらのことを事前にしっかり検討する必要があります。 さらには分散投資を行うなど、リスクを低下させる準備もきちんと行いたいものです。 「上手にリスクと向き合いながらリターンを狙っていく。」 この姿勢はこれまでもこれからも変わることはありません。
2. 円資産のみならず海外資産も保有する
未来の予測はあてにならないものが多くありますが、比較的高い確率で実現されている予測の1つが「人口動態」に関する予測です。 日本の人口がすでに減少し始めていることは周知の事実となっていますが、2000年を迎える遥か以前より、この人口減少社会は予測されていました。 また、今後も人口減少が確実視されており2050年までには1億人を割り込む予測がされています。(内閣府ホームページ http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/ w-2012/zenbun/s1_1_1_02.html) 一方、世界に目を向けると人口動態は、日本と全く逆の動きになっています。 同じ2050年には97億人に達する見込みで、現在から30%近く増加しています。 (総務省統計局ホームページ、統計データ、世界の人口推移より http://www.stat.go.jp/data/sekai/ 0116.htm) 資産運用とは、言い換えれば成長するマーケットに資金を提供する行為です。 日本国内のみならず、積極的に海外資産に投資をすれば、世界の経済成長の恩恵を受けられると同時に、いずれ訪れるかもしれない日本円の暴落リスクに備えることが出来ます。
3. 時間を味方に付ける
どのような資産運用の形態でも、短期的に成果を求めてしまうと大成功か大失敗かの二極化する可能性が高くなってしまいます。 もちろんそれが成功の方であれば問題はありませんが、失敗して大切な資産を失うことは避けたいものです。 時間をしっかり取って長期的に資産運用に取り組めば、良い時期、悪い時期を経験し、運用成果を安定させる可能性が高くなります。
4. 制度を活用する
効果的な資産運用を行うための現実的な手段として、国が用意している制度を積極的に活用すると良いと思います。 資産運用において注目すべき代表的な制度は以下の3つがあげられます。
A) 確定拠出年金(401k) B) 小規模企業共済 C) NISA(ジュニアNISA)
A) 確定拠出年金(401k) 確定拠出年金は、ご自身の将来のための年金補完制度です。 勤務医の先生であれば年間最大27万6000円、開業医の先生であれば年間最大81万6000円の所得控除となり、なおかつ運用益が非課税となるため、節税と運用を同時に出来る非常に有効な制度です。(手数料が別途かかり、将来積み立てた資金を受取る際に税金がかかります。) B) 小規模企業共済 小規模企業共済は、個人事業主が退職をされた後の生活を安定させるための制度です。 そのためご利用出来るのは、開業医の先生に限られますが、年間最大84万円の掛金を所得控除とすることが出来るため、こちらも税金を抑えながら将来の資産をつくることが出来ます。 C) NISA(ジュニアNISA) NISA(ジュニアNISA)は、株式や投資信託の値上がり益や配当を非課税とする制度です。 今年からNISAは年間120万円まで投資枠が広がり、また新たにジュニアNISAとして未成年口座でも、年間80万円まで投資が出来るようになりました。
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