■ わが子の医学部受験は「親の予習が楽!」 こんにちは。 「子育てコンシェルジュ」の藤崎達宏です。 まず、今回一番お伝えしたいことは、「医学部受験は親の予習が楽である」ということです。 その理由は、「わが子を医師にしたい」と、親が決意した瞬間から、「登るべき山が決まった」ということであり、山頂に向けての登山ルート、スケジュールを決め、それに合わせたしっかりとした準備ができるからです。 ですから、早い段階で目標が決まる医学部受験の方が予習をしやすいのです。 これこそが最大のアドバンテージなのです。 では仮に、普通の一般的な子育てを考えてみます。 「わが子には自由な道を選んでほしい。 全ての可能性を応援してまいります!」。 こんな感じでしょうか。 とりあえず地頭は必要なのでお勉強でしょうか? とりあえず体力作りのために水泳でしょうか? とりあえず英会話でしょうか? まだ登るべき山が決まっていないと、とりあえずの連続になってしまうのです。 ■ 医学部受験では、「とりあえず」は通用しない 医学部受験は4,000m級の登山と言えます。 皆様のご子息が足を踏み入れる道のりは、単なるピクニックではないのです。 登山で言えばエベレスト登頂。 「とりあえず高尾山」の準備で臨めば命取りです。 そう考えれば、10年、20年というスパンでの緻密な準備、情報収集、シミュレーション、体力作り、巨額な資金の調達など、あらゆる準備が当たり前であることがお判りいただけると思います。 ■ 「高く飛ぶためには助走を長くとれ!」 この言葉はマイケル・ジョーダンの名言ですが、医学部受験をする18歳が踏切だとすれば、わが子の助走はどのくらいとれるのでしょうか? 高校1年生で3年間。 中学1年生で6年間。 小学校1年生で12年間。 生まれたばかりであれば18年間となります。 残りの助走期間を冷静に受け入れ、逆算し、踏切に向けてのスケジュールを組むことが第一ステップです。 単純に「先取り教育」と聞くと、スケジュールを前倒しで圧縮し、子供に無理を強いるイメージが強くなりますが、私が提唱するのは、むしろその逆です。 最初から目標が決まっているのであれば、長期間にわたり分散、平準化して計画し、やらなくてはいけないことを適切な時期に行うことで、子供の負担を減らしていくことが目的です。 「早期ではなく適時教育」と言えます。 ■ 医学部合格の英単語も長期に平準化すれば! 英単語を例にとってみます。 医学部受験であれば最低6,000語。 超難関校であれば、派生語を含めて12,000語が必要と言われます。 公立の中学校の英語カリキュラムで習得する英単語数は約1,200語、高校3年間の授業で1,800語を習得して合計3,000語。 それでは、残りの3,000語はどうなるのでしょうか? そうです。 受験直前の1年間に3,000語を、自力で頭に詰め込まなくてはならなくなるのです。 もし、そこで親が予習できていれば、助走を長くとり、平準化することができますよね。 小学校1年生から始めれば12年間ですから500語ずつ習得すれば済むのです。 しかも、児童期の記憶は定着性が高く、一生モノというおまけ付きです。
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