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m3コンシェルジュ 高橋 和宏

リスクマネジメント・ラボラトリー

高橋 和宏

皆さま、こんにちは。 m3コンシェルジュ、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーの高橋 和宏です。

資産運用をする以上、誰もが利益を出すことを目的としていますが、現実は厳しいもので、想いとは逆に運用成果がマイナスになってしまうこともあります。

今回はこのような厳しいマーケット環境においての考え方と対処方法についてお伝えいたします。

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下落相場への考え方と対処方法

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下落相場への考え方と対処方法

■ マーケットが下落するのは「3年に1回程度はあること」だと認識する

まず前提として、マーケットが下落するのは珍しいことではなく「よくあること」だと認識する必要があります。

本メールマガジンでは、資産運用にあたり国内外の株式や債券に幅広く投資をする国際分散投資をご案内しておりますが、この国際分散投資を長期にわたり実践しているGPIF(=私達の年金資産の運用を行なっている機関)の過去の運用実績を参考にしてみます。



出典: GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)
 業務概況書 > 運用パフォーマンス
https://www.gpif.go.jp/operation/state/archive.html

年間赤字になったのは16年のうち6回
最大年間赤字は2008年の「-10.03%」
ただし16年間のトータルは「+65.2%」でプラスの運用成果

リスクを抑えて安全性を重視した運用を行なっているGPIFでも平均すれば3年に1回以上は年間収益が赤字になっていますし、2年連続赤字の年も2回あります。

これだけを見ていただくとマーケットの下落は「平均3年に1回程度はおこるよくあること」だとご認識いただけると思います。

資産運用をする上では「3歩進んで2歩下がる」くらいの心づもりで構えていただくとよいかも知れませんね。

 

■ 下落相場への3つの対処方法

マーケットの下落はよくあることだと説明いたしましたが、運用をしていく以上、下がってばっかりでは困るというのが本音です。

そこでここからは下落相場への3つの対処方法をお伝えしていきたいと思います。

1. 下落を「回避」する <運用資金の現状診断>
まず始めに現在資産運用にあてている(あてる予定である)資金を10年以内に使う必要があるか考えてみましょう。

  • 来年、子供の大学進学に使う
  • はっきりとは決まっていないが、数年以内に住宅を購入するための頭金にする

このように使う時期がある程度決まっている資金を運用にあてているのであれば、そもそも運用には向いていない資金を運用に使ってしまっているということです。

その理由は今からマーケットが下落した場合、回復を待つまでの時間が足りない可能性が高いと思われるためです。

このような場合には、現在の損益状況や今後の見通しに関わらず、早めに売却をして現金化することをおすすめします。



2. 下落を「我慢」する <マーケットの歴史を理解する>
もし使う必要のない余裕資金を運用にあてているのであれば、運用を継続していきましょう。

長期国際分散投資で最も避けるべき事態は「マーケットが下落し、損失が出ている状態で売却をしてしまうこと」です。

株式市場の歴史は暴落と上昇の繰り返しです。 過去幾度となく経済危機により株価が下落する局面がありました。








しかしながら、その全てを乗り越えて株価は力強く上昇してきたことをしっかりと理解しておく必要があります。

景気がよい時も悪い時も、世界各国の企業は業績を維持・向上させようと日々努力をしています。 世界各国の企業の力を信じて分散投資を継続されてください。

3. 下落を「利用」する <下がっている時こそチャンスだと考える>
マーケットの歴史を理解し、いくら下落時期が続こうとも分散投資を継続し、我慢ができるようになれば合格点です。

ですが、これから株価が下がったとしても元通りに戻ってくれる保障は何もないですし、その都度資産状況を確認すればマイナスばかりで、とてもつらい時期が続いてしまいます。

ではこの間を上手に乗り切るためにはどのようにすればよいでしょうか?

それは少しずつでも追加投資を継続することです。

下落時にもめげることなく追加投資をし続けていれば、いずれ来るであろう回復局面においては

  • 損益分岐点が低くなりプラス域までの回復が早くなる
  • 価格が元通りになれば、±0ではなくプラスになっている

ことが想定されます。





悪いニュースが世界中を駆け巡る中で追加投資に向かうのはとても勇気のいる行動ですが、「悪い時こそ追加で投資をするべきだ」という考えをもち、実行することができるようになれば勝ち組投資家への道が大きく開けることと思います。

 

■ 相談できるアドバイザーの重要性

今回はお金の話ですが、人間の体調と同じようなことが言えるかも知れません。

例えばある日、風邪っぽくなってしまったとした場合、「市販の風邪薬を飲んで寝ている」ことと、内科の先生に診断していただき「ただの風邪なので薬を飲んで安静にしていれば大丈夫ですよ」と言っていただくのでは、行動だけでみると「薬を飲んで寝ている」と大差はないかも知れませんが、安心感は段違いです。

前者は「このままでいいのだろうか? もっと悪くなったらどうしよう」と考えて不安になってしまいますが、後者であれば「先生に診ていただいたのだからゆっくり寝ていよう」と自信をもって(?)布団に入ることができます。

身体のこともお金のことも専門家のアドバイスがあるのとないのでは気持ちの面で随分変わってくるものではないかと思います。

※ 今回の内容で推奨・非推奨している投資方法は将来の運用成果を何ら保証するものではなく、考え方の一例を示したものです。

※ 投資にはリスクがございます。
実際の運用にあたっては目論見書等をご覧いただき、ご自身の判断と責任のもと、行っていただくようお願いいたします。

m3コンシェルジュ 高橋 和宏

いかがでしたでしょうか?

今回の内容は「言われれば理解はできるが、実践するのはとても大変」なお話です。

株価が下落し、景気の見通しも悪い中で運用を継続すること、ましてや追加投資をすることは精神的にはとても高いハードルです。

私どもは資産運用アドバイザーとして活動を行なっておりますので、もし何かございましたらお声掛けください。


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