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コンシェルジュ 廣田 舞子

リスクマネジメント・ラボラトリー

廣田 舞子

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている廣田 舞子です。

せっかく資産運用をするのであれば効率的に運用していきたいところです。 天才物理学者であるアインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだもの、それが複利です。 資本主義の急成長を見たアインシュタインが、その原動力となる金融の力の象徴としたものであるといわれています。

それだけ複利の力はパワフルなものだといえます。 資産運用で知っておきたい豆知識として複利の効果をお伝えしていきます。

それでは、どうぞ。
『投資 ○○のすゝめ』
第9回 『複利運用のすゝめ』

『投資 ○○のすゝめ』

第9回 『複利運用のすゝめ』

■ 複利運用のすゝめ
1. 複利と単利
複利とは、「元本だけでなく、利子が利子を生む。」という考え方のことです。 つまり、運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。

複利の対義語が単利です。 単利とは最初の元本だけが利息を生み続けるものです。 運用で得た収益を元本にプラスせず毎回受け取り、当初の元本のままで運用することです。

金融商品では株式で配当金を受け取ったら、その配当金で株に投資する、投資信託の分配金を再投資していくのが複利運用です。

2. 複利と単利の計算方法
元本が100万円、年利10%で10年間運用したと仮定します。 単利の場合は毎年10万円ずつリターンを受け取りますので、10年間で200万円になります。

一方、複利の場合は、毎年のリターンを元本に加えて運用します。 10年間運用した場合の元本は259万円になります。 単利よりも59万円多くなります。 下図参照。

3. 資産を倍にする「72の法則」
複利効果を現した、「72の法則」をご存じでしょうか? こちらは覚えておくと大変便利な計算式です。 複利運用において、〇%で運用した際、何年後に資産が倍になるかを簡易的に計算できるというものです。

金利が1%の場合
72 ÷ 1 = 72年

金利が3%の場合
72 ÷ 3 = 24年

金利が5%の場合
72 ÷ 5 = 14.4年

もしこれが単利の場合はどうでしょう。 単利は3%で運用した場合、資産を倍にするには33年必要です。 複利効果で9年も早く資産を倍にすることができます。

4. 数字で見る複利効果
将来に向けて年3%で運用した場合、2,000万円資産を作るのには、毎月いくら必要になるか。

◎ 運用期間が40年の場合
毎月の必要積立額 2.2万円
積立投資元本 約1,056万円
40年後の資産額 約2,042万円

◎ 運用期間20年の場合
毎月の必要積立額 6.2万円
積立投資元本 約1,488万円
40年後の資産額 約2,042万円

運用期間が半分なら積立額を倍にすればいいのではと思うかもしれませんが、上記例では毎月の積立額を約4万円増やさないと目標額には到達できません。 また、積立期間が40年の場合は1,000万円の元本で2,000万円の資産を作れますが、積立期間が20年の場合には約1,500万円の元本が必要となってきます。

 

■ まとめ
期間が短いとあまり大きな差を感じにくいですが、期間が長ければ長いほど複利効果による資産の伸びが大きくなります。 複利効果を活用するためには、なるべく早く資産運用を始めて、長く続けることが効果的です。


※ 今回の内容で推奨・非推奨している投資方法は将来の運用成果を何ら保証するものではなく、考え方の一例を示したものです。

※ 投資にはリスクがございます。
実際の運用にあたっては目論見書等をご覧いただき、ご自身の判断と責任のもと、行っていただくようお願いいたします。


コンシェルジュ 廣田 舞子

いかがでしたでしょうか?

同じ期間、同じ金額で運用するなら、効果が期待できる複利運用を取り入れていきたいものです。 複利運用は売買せず、長期投資をすることが特徴です。

このような運用方法は『つみたてNISAやiDeCo』制度を活用することで取り入れていくことが可能です。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。

資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や、現在の運用を見直したいと感じておられる先生はぜひ当社をご活用いただければと思います。

お気軽にご相談ください。

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