皆さま、こんにちは。 ドクターズライフプランセミナーで講師を務めます、株式会社東京ミライズの石澤です。 今回から2回に亘って不動産投資の「リターン」と「リスク」についてお伝えします。
超低金利が続く中、様々な資産運用をお考えの方も多いと思います。 ここ最近不動産投資の相談が増えていますが、不動産投資は他の資産運用と比べてどのような特徴があるのでしょうか。
ご承知の通り資産運用には「リターン」と「リスク」が存在しますが、投資して得られる利益を「リターン」、リターン(利益)の振れ幅のことを「リスク」と呼びます。
一般的に「リターン」と「リスク」は比例していて、大きな利益が期待できる資産運用方法は、その分大きな損失が出る確率も高くなります(ハイリスク・ハイリターン)。 一方、大きな利益は生まないけれどリスクが小さいものを「ローリスク・ローリターン」と言い、普通預金や定期預金等がこれにあたります。
そのような中、不動産投資はよく「ミドルリスク・ミドルリターン」と表現されます。(下図参照)
(株式会社東京ミライズ作成)
また不動産投資は、リスクの大きさだけでなく他の投資とは異なるリスクが存在しますが、特有のリスクとして、主に次のような種類があります。
空室リスク
入居者が決まらないと賃料収入が途絶えてしまいます。 家賃収入が入らないと、毎月の固定費が嵩み赤字が続く可能性があります。
対策 ・・・ 賃貸需要が強い立地を選ぶとともに、入居者付けに強い管理会社を選ぶ
地震リスク
地震は、いつどこで起きるかまったく予想がつきません。 地震により建物が倒壊すると、賃料収入が得られないばかりか建物を復旧するための費用が発生します。
対策 ・・・ 地震保険への加入、耐震強度がしっかりした物件を選ぶ
修繕リスク
新築でも中古でも、ある程度時間が経てば修繕の必要が出てきます。 主な修繕に「給水管・排水管の交換」「外壁・屋根の塗装」「室内のリフォーム」「エアコン・給湯器の取り替え」等があります。
対策 ・・・ 修繕積立、突発的な損害に対応するため火災保険の内容確認(経年劣化は対象外)
価格変動リスク
不動産価格は、建物の老朽化だけでなく、人口減少や景気後退による価格の下落、物件での事件や事故による価格下落等、購入時より価値が大幅に下落する可能性もあります。
対策 ・・・ 購入前: 物件周辺の人口動態等入念な調査。 購入後: 定期的な修繕
その他のリスクとして、(融資を受ける場合) 金利変動リスクがあります。
わが国では超低金利が続いていますが、これが永遠に続くとは考えにくいので中長期的には金利上昇の可能性がありますが、ドクターの皆さまの場合は比較的に有利な条件でローンの金利設定ができることが多いです。
ではこのようなリスクを引き受けた場合に得られるメリット(リターン)は、一体どのようなものでしょうか? 次回のメールマガジンでは、不動産投資のリターンについてお話しさせていただきます。
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