■ 長期運用で成功するために大切なこと
過去のメールマガジンでもお伝えしているとおり、長期運用で成功するために大切なことは『運用状況が悪いとき(=マイナスになっているとき)に解約をしてしまうことを避ける』というものです。
過去の世界の株式市場を見てみると、一時的に状況が悪くなった(=株価が下がった)としても時間が解決してくれました。
つまり解約せずに運用を続けていたら元通り以上に回復してくれたのです。
ただし運用状況が、いつどの程度悪くなるのかは事前に予測することはとても困難であり、事実上不可能でしょう。
そのため「運用状況が悪くなるのを避ける」という選択はできません。
■ 解約時のダメージを軽減する
それでもお金がいついくら必要であるかは分かりませんし、お金が必要になって運用資産を解約しなければならないときがあると思います。
そこで運用資産をいくつかのブロックに分けて考えてみることにします。
STEP1 運用資産全体のバランスを考える(1ブロック)
リスクやリターンを考慮して、運用資産全体のバランスを考えます。
途中解約の想定にはまだ対応していません。
STEP2 途中解約に備え、安定運用資産を組み入れ(2ブロック)
「運用状況が悪い」「途中解約をしないといけない」
この2つの要素が重なってしまう場合に備えて、安定運用資産を組み入れます。
安定運用資産は価格変動が比較的少ないため、相場下落時のダメージが少なくなることが期待されます。 これで途中解約をしやすくなりました。
ただし、期待リターンが落ちてしまうことになります。
STEP3 積極運用資産も加える(3ブロック)
安定運用資産を組み入れたことによる資産全体の期待リターンの低下を避けるため、積極運用資産も加えるようにします。
この積極運用資産の部分のみを切り取ってみると、自身が想定しているより高いリスクを取ってしまっていることになりますが、運用資産全体で考えると当初想定していた運用内容と同程度のリスクリターンのバランスとなってくれています。
■ 出来るだけ多くの資産をマーケットに留めるように
運用開始前にリスクリターンを想定したり、一部の運用資産を途中解約に対応できるよう調整を行なったりするのには共通の目的があります。
それは「出来るだけ多くの資産をマーケットに留めるように」するためです。
私たちは運用成果をコントロールすることはできませんが、投資金額をコントロールすることは可能です。
運用資産が下落してしまった後ではどうすることもできませんが、事前に対策を考えておくのは効果的ではないかと思います。 |