NAO税理士法人の髙井さんにインタビューを行いました。随時お伝えいたします。

• これからのクリニック経営を、どのように考えられますか？

  国の医療費抑制という大きな時流の中で、今迄のように開業すればなんとかなるという状況ではなくなりつつあるのが現状です。クリニックのポジショニングや診療方針を明確にし、その地域にとって真に求められるクリニックであり続けるための工夫と努力が必要となってきています。

• 開業されているドクターに対して、具体的にどのようなサービスを行っていますか？

  日々発生する様々な事柄に対して、なんでもお気軽にご相談いただける体制がなければ、結局は相互の信頼感を深めることはできないと考えます。
  当事務所では、税理士のみならず、社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナーなどを擁し、必要に応じて弁護士等もご紹介できるようにワンストップ体制を整えています。

• これから開業を考えられているドクターへのアドバイスをお願いします。

  開業するのは、自分だという自覚が一番大切です。当たり前かと思いますが、いざ開業となると、計画立案、業者との交渉など、煩雑なことが多く、どうしても関連業者や私どもにすべてを任せたいという気持ちが出てきます。もちろん良き相談者として大いに活用していただきたいのですが、何よりも自分が開業するんだという自覚をもって全てを行っていく必要があります。多大な設備投資により借入金が膨らみますので、一度開業してしまったら、たとえうまくいかなかったといって、すぐに放棄できるものではありません。

• 最も印象的な問題解決の事例を1つ具体的に挙げてください

  診療時間を延長され成功されたクリニックをご紹介します。
  昭和４１年から開業されているクリニックで、理事長交代後、診療所を建て替えられ、それを機に診療時間を午後８時まで延長されたことにより、お勤め帰りにも通院できるクリニックへの転換を実施しました。
  今まで以上に地域で選ばれるクリニックにしたいという院長の熱い想いから診療時間延長に際しても、従業員の協力も得られ、現在も外来患者数が増加中です。
  2008年診療報酬改定の時間外加算の導入にみられるように時代を先取りした形となり、現在は、経鼻内視鏡を導入され、更なる患者満足を追求されています。