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m3コンシェルジュ 高橋 和宏

リスクマネジメント・ラボラトリー

高橋 和宏

皆さま、こんにちは。 m3コンシェルジュ、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーの高橋 和宏です。

今回も、前回までに引き続き、実際に運用を開始するまでの考え方や商品選択についてお伝えしていきたいと思います。

安心老後のためにお金にも働いてもらう 13
実践編4 ファンド選びの考え方

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実践編4 ファンド選びの考え方

■ ケース1 其の4 ご相談者 Aさま

  • プロフィール:
    首都圏個人開業、47歳、男性
  • ご家族構成:
    奥様、小学生のお子様2人
  • ご相談のきっかけ:
    当社で生命保険、損害保険のご契約をいただいているお客様。 今までは運用には全く興味がないということだったのですが、一度運用について話を聞いてみたいとご相談をいただきました。
 ※ 前回の内容はこちら

 

【高橋】
それでは、いよいよ実際に投資をする商品を選んでいこうと思います。

【Aさま】
ようやく、という感じですね。

【高橋】
そうですね。 では、まずこれまでのお話を整理させていただくと、

  • Aさまの場合は10年以上運用する予定ですのでリスクがあってもリターンの期待できる株式への投資を中心とするとよい
  • 海外も含めた様々な国や地域に投資をするとよい

ということでした。 それを踏まえて検討をすると

  • 日本の株式に投資をする投資信託
  • 海外先進国の株式に投資をする投資信託
  • 海外新興国の株式に投資をする投資信託

の3つを毎月積立買付されるとよいと思いますが、いかがでしょうか?

【Aさま】
そうですね。 その考え方には納得していますので、それでいきましょう。

【高橋】
投資信託には大きく分けると2つの種類がございます。 インデックスファンドとアクティブファンドです。

インデックスファンドとは、市場のほぼ平均値通りの運用を目指すファンドです。 日本でいえばTOPIXや日経平均株価の動きとほぼ同じ値動きをするファンドのことをいいます。

TOPIX: 東京証券取引所1部上場の全銘柄を対象とした株式指数
インデックスファンド

一方、アクティブファンドとは投資信託の運用責任者であるファンドマネージャーと呼ばれる人が、個々の企業調査や財務分析等を行なって、市場平均よりも値上がりが期待できる株式を選んで投資をしてくれるファンドです。
アクティブファンド

【Aさま】
なるほど。 そういうことであれば単なる平均的な運用をするインデックスファンドよりは株式を選定してくれるアクティブファンドの方がよさそうに感じるのですが、いかがでしょうか?

【高橋】
そうですね。 とても自然なお考えだと思います。 ただしアクティブファンドに投資をする際には注意点2つあります

1つめ
インデックスファンドに比べて運用コストが高くなることです。

インデックスファンドは概ね年間の運用コストが0.5%前後、もしくはそれ以下であるのに対して、アクティブファンドの運用コストは年間1.0%以上のものがほとんどで、高いものだと年間2.0%近くかかります。

2つめ
過去の運用実績が将来の運用実績を保証してくれるものではないということです。

「過去の運用実績がよかった」、「運用方針が非常に理にかなっていて期待できそうだ」という様な理由でアクティブファンドを選ぶのが一般的ですが、過去の運用実績がよかったからといえど将来も運用実績がよいとは限らないのが運用の難しいところです。

将来どうなるか分からない運用成果を期待するよりも、現時点で確実に判断ができる運用コストの差に着目し、運用コストの安いインデックスファンドを選ぶという合理的な考え方もあります。

比較: インデックスファンドとアクティブファンド

【Aさま】
うーん、確かにそうですね。 だとするとインデックスファンドでよいような気がしますね。

【高橋】
あともう1つご参考にお伝えさせていただきます。

2017年を振り返ると株式市場にとってはとてもよい年であったためTOPIXに連動するインデックスファンドの運用成果は概ね +21% ~ +22%程度でした。 インデックスファンドも多くの種類がございますが、どれもほぼ同じ運用を行うので結果的にはほとんど差は出てきません。

一方、アクティブファンドは銘柄選択や売買タイミングがファンドによって異なっているので運用成果も千差万別です。

運用があまり良くなかったアクティブファンドは +10%程度でしたが、優秀だったアクティブファンドは +90%以上と運用成果に大きな開きが出ていました。

【Aさま】
そんなに違うんですか! それならやっぱりアクティブファンドに期待したい気がしますし・・・困りました。 やはりどちらかを選ばないといけませんよね?

【高橋】
いえいえ、そんなことはございませんよ。
それであれば両方に投資されてみるのはいかがですか?

【Aさま】
!? そんなことができるのですか?

【高橋】
大丈夫ですよ。

今は多くの投資信託が1,000円や100円単位から投資ができるようになっています。

仮に日本株のファンドに毎月1万円投資をしようとした場合、「AかBのどちらかに1万円を投資する」のではなく、「AとBそれぞれに5,000円ずつ投資をする」という様にすればよいのです。

【Aさま】
それはよいですね。 私も運用をしながら色々と勉強をしてみたいので、両方に同額投資をして比較してみたいと思います。

日本株だけでなく、先進国株式や新興国株式もインデックスファンドとアクティブファンドの両方に投資をすることはできますか?

【高橋】
もちろん可能です。 これで運用方針は固まりましたね。 あとは投資先である世界中の企業が頑張ってくれることを期待しましょう!

 

■ 今回のポイント

  • アクティブファンドとインデックスファンドの違いを理解する
  • 運用成果に期待するか、コストを意識するか、自身の考えに近い方を選択する
  • 迷う場合には両方に投資をしてもよい

※ 今回の内容は将来の運用成果を保証するものではございません。

※ 投資にはリスクがございます。
実際に投資をされる際には目論見書等をご覧いただき、ご自身の判断と責任のもと、行なっていただくようお願いいたします。

m3コンシェルジュ 高橋 和宏

いかがでしたでしょうか?

投資信託を使った運用では「AかBか」という取捨選択だけではなく、「AもBも」両方に投資をするという選択をすることができます。

投資地域における「国際分散投資」、定時定額買付による「時間分散」のほかに、個別商品の運用成果の差によるリスクを避けるための「商品分散」を検討されてみてもよいかも知れません。

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