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コンシェルジュ 佐久間 洋

リスクマネジメント・ラボラトリー

佐久間 洋

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている佐久間洋です。

今年6月の当社開業セミナーのテーマは「本当に開業して大丈夫?  ~開業判断のモノサシを知る」です。 開業するのかしないのか、するのであればどこでするのか、判断いただくための「モノサシ」を持っていただくための情報をご提供します。

今回のコラムでは物件の選択について、セミナー第5部パネルディスカッションでパネラーとして登壇いただく、株式会社アイセイ薬局の高坂博之氏に聞きました。

それでは、どうぞ。
開業セミナー 「本当に開業して大丈夫?
~開業判断のモノサシを知る~」
開業に適した物件の選び方
 

必見!Dr専門 IFAと考える「ドクターズライフプラン」シリーズ

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開業セミナー 「本当に開業して大丈夫?
~開業判断のモノサシを知る~」

開業に適した物件の選び方

6月26日開催の開業セミナーでパネルディスカッションに登壇します株式会社アイセイ薬局の高坂博之です。 セミナー当日、「開業を判断するために必要なこと」、についてお話させていただきます。 当社は開業のコンサルティングも行っており、その中でも物件選定を得意としております。

物件を選定するにあたり、何に注意すれば良いでしょうか?
多くの先生方が「競合医療機関がない物件が良い。」とおっしゃいます。

確かに競合医療機関がない物件を選ぶのは正しい選択です。 しかし、地域性・将来性に問題はないでしょうか? 「競合医療機関もないが、将来人口も少ない。」そうなってしまうと将来経営が成り立たなくなってしまうこともあります。

競合医療機関もあるが、人口データや将来性を考慮した場合にまだまだ医療機関が不足している、そんなケースはどうでしょうか。 また、その地域で先生がやりたい医療ニーズがあるのかも重要な要素となります。

つまりは競合医療機関の有無だけを考えるのではなく、その地域が先生のコンセプトに合った医療ができる地域なのか、人口動態など将来性はどうなのか、等をきちんと考慮して物件を選定する必要があるということです。

もちろん一般外来のみを考えて、都心部を避け、競合医療機関が少ないエリアでのご開業を選択し、成功しているケースもあります。

また、一般外来だけではなく、専門性に特化した医療をコンセプトにしているため、足元の診療圏範囲の患者だけではなく、全国の患者の来院が見込めるケースもあり、その場合、診療圏にある競合医療機関(科目での競合)の数よりアクセスの良さが重要となります。

実際に新幹線の駅近くでご開業し、全国から患者が来院している医療機関も存在します。 さらに専門外来を設け、近隣の医療機関から患者を紹介してもらい、他医療機関と共存し成功しているケースもあり、その場合アクセスが良く、周辺の医療機関数が多い方が良い場合もあります。

車の利用者が多い地域であれば、少しくらい遠くても駐車場が停めやすい医療機関に受診するといったケースもありますので駐車場がキーになります。 この場合、台数だけではなく停めやすいなどの諸条件を選択することも重要です。

このように物件の選択は先生のコンセプトや地域、開業形態などによって大きく変わります。 今回の開業セミナーで少しでも物件選定に関するポイントを掴んでいただければと思います。

コンシェルジュ 佐久間 洋

いかがでしたでしょうか?

当社のお客様でも競合医療機関が少ないエリアと考えて開業した結果、確かに医療機関は少ないが、その競合先の集患力が強く、うまく軌道に乗れていないということで相談があったケースがあります。

診療圏調査を信じた結果だったのですが、やはり診療圏調査に加えてその地域特性を反映した計画が必要だったということです。 地域特性など、ご自身が居住している地域であっても医療機関の集患力などはなかなかわかりません。

何等かの都合で地縁の無い場所での開業を考えなければならない場合は、さらにわからないことになります。 地域特性を考えた物件選択には、どなたか信頼できるその地域に精通しているアドバイザーの存在が不可欠ですね。

当社では今年6月26日に、セミナー「本当に開業して大丈夫?  ~開業判断のモノサシを知る~」を開催します。

こちらはコロナ禍で変わった開業の環境などについて、実際にコロナ禍で開業された先生の体験談や、実際に開業をサポートしている税理士・コンサルタントの現実(リアル)のお話をお伝えします。

ご開業が視野にある、という先生方や将来実家を承継するかもしれない、などの先生方にはぜひお聞きいただきたい内容です。

セミナーにご参加いただき、開業前準備を充実していただければと思います。