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m3コンシェルジュ 高橋 和宏

リスクマネジメント・ラボラトリー

高橋 和宏

子どもの頃、楽しい夏休みには面倒くさい宿題が付き物でしたね。
今回は「夏休みの問題(資産運用編)」と題して、知っておきたい知識をクイズ形式にしてみました。 ぜひ挑戦してみてください。

安心老後のためにお金にも働いてもらう 7
挑戦!夏休みの宿題(資産運用編) 3問

安心老後のためにお金にも働いてもらう 7

挑戦!夏休みの宿題(資産運用編) 3問

Q.1 家計の金融資産構成は?

日本の家計金融資産の構成を表したものはどれでしょうか?
(他の2つは米国、英国です)

Q1

 

Q.2 家計金融資産の推移は?

日本の家計金融資産の推移を表したものはどれでしょうか?
(他の2つは米国、英国です)

Q2

 

Q.3 金融資産構成と運用成果は?

赤、青、緑の3つのグラフは、どの資産構成の運用成果でしょうか?

  • 定期預金のみ
  • 国内の株、債券に半分ずつ投資
  • 国内、先進国、新興国の株、債券に1/6ずつ投資
Q3

 


■ 解答と解説

A.1 左から米国、英国、日本

A.2 左から米国、英国、日本

A.3

  • 赤: 国内、先進国、新興国の株、債券に1/6ずつ投資
  • 青: 国内の株、債券に半分ずつ投資
  • 緑: 定期預金のみ

解説: A.1
日本人は預貯金を好むと言われています。 米国や英国と比べて預貯金の比率が極めて高く、金融資産の約半分が預貯金となっています。

一方、金融先進国と言われる米国では預貯金は1割程度にとどまっており、運用の性質を持った金融資産の構成比率が高くなっています。

解説: A.2
20年前に比べて日本の家計金融資産の合計は1.47倍、同期間で米国の家計金融資産は3.11倍となっています。

Q.1での金融資産構成の違いが、運用リターンの差として顕著にあらわれています。

解説: A.3
定期預金だと減ることはありませんが、長い目でみるとほとんど収益性は期待できません。

赤のグラフのように1/6ずつの単純な国際分散ポートフォリオでも、リスクこそありますが大きなリターンをもたらしてくれていることが分かります。

 

■ これらのデータより

これらのデータは「平成27事務年度 金融レポート」といして金融庁が公表したものです。
http://www.fsa.go.jp/news/28/20160915-4.html
http://www.fsa.go.jp/news/28/20160915-4/02.pdf P.5

ぜひ押さえていただきたいポイントは「その気があれば誰もがQ.3の赤グラフに挑戦することができる」という点にあると思います。

専門的な知識や技術がなかったとしても問題なく、米国や英国にわざわざ足を運ぶ必要も、英語を上手に話せる必要もありません。

知っているか知らないか、やってみるかやらないかだけの違いです。

もし将来のための資産運用を検討されているのであれば、参考にされてみてはいかがでしょうか。

※ 投資にはリスクがあり、将来の運用成果が保証されているものではありません。 ご自身の判断と責任において行っていただくようお願い致します。

m3コンシェルジュ 高橋 和宏

いかがでしたでしょうか?

先日、「75歳になるまで、年金をもらわないようにする選択もできるようにする。」という制度を検討しているというニュースが流れてきました。

年金に関するニュースは今後も悪い話はあれど、良い話は基本的には皆無だと思ってしまって差し支えないでしょう。

身体の健康と同様、お金の健康も自助努力、自己責任の気持ちを忘れずに持っておかないといけませんね。

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