m3QOL君m3.com QOL君 メルマガ

m3コンシェルジュ 高橋 和宏

リスクマネジメント・ラボラトリー

高橋 和宏

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている高橋 和宏です。

今回は興味関心の強い投資に関してご案内します。 さて、投資を成功させる上で必要な能力とは何でしょうか。

ある人は「良い情報をどれだけ集められるかだ!」と答えるかも知れないですし、また別の人は「自分で決めたルールを守り続けることだ!」と答えるかも知れません。

さまざまな意見があると思いますが、実際のところは
自身が行なう投資対象や投資スタイルによって必要となる能力は全く異なります。

安心老後のためにお金にも働いてもらう 24
投資に必要な能力、不必要な能力

安心老後のためにお金にも働いてもらう 24

投資に必要な能力、不必要な能力

■ 投資スタイル別の必要な能力

投資スタイル別の必要な能力

 

■ 株式の短期売買に必要な能力 「銘柄選定」、「投資タイミング」

株式の短期売買は「いつ」「何を買うか(売るか)」が全てです。

そのため株式の売買によって利益を上げようとする投資家は、常に投資候補の銘柄を発掘し、リストアップした銘柄の売買タイミングを計っています。

一方で投資信託の長期投資はどうでしょうか。 例えば日本株のみに投資をする投資信託を比べた場合、結果的に運用成果が良いもの悪いものに分かれてきますが、事前にその良し悪しを判別することは極めて困難です。

銘柄選定や投資タイミングは株式の短期売買においては死活問題となりますが、投資信託の長期投資においてはそこまで気にする必要なないかと思います。

 

■ 投資信託の長期投資に必要な能力1 「リスク管理」

投資信託の長期投資において最も重要な要素は何かと聞かれたら、私は「分散と継続保有」だとお伝えしています。

そして、この長期保有を実現させるためには「リスク管理」と「鈍感力」が支えとなります。

「リスク管理」とは、変動があるマーケットの中で「どれくらいの下落なら我慢して運用を継続できるか」という想定のことです。

専門的にはリスク許容度という言い方をしますが、
例えば「1,000万円で投資を始めたが、1年経過した今、100万円の含み損が発生している」という状態を想定した場合、(途中経過としての)100万円の損を我慢できるかどうかが重要となります。

自身が投資している内容や配分によってある程度の損失範囲を想定することができますので、必ずチェックしてみてください 。

 

■ 投資信託の長期投資に必要な能力2 相場に対する「鈍感力」

長期投資をする上で、大きな障害となるのが「価格の値動き」、「日々のニュース」です。

前回のメールマガジンでお伝えしたとおり、日々のニュースや価格を追い続けると、非合理的な行動を取りがちになってしまいます。

長期投資をするのであれば日々のニュースを見ても「そういうことが起こっているんだね。」程度に認識していただくだけで大丈夫ですし、利益や損失がでている状態でも「まぁそんなものか。」というような感覚で良いと思います。

 

■ 投資信託の長期投資に不必要な能力とは?

株式の短期売買に必要な「敏感力」は、投資信託の長期投資には不必要な能力です。

不必要であるどころか、逆に長期での利益を大きく損なってしまう邪魔者であるとすらいえるかも知れません。

最も重要なのは「株式の短期売買」と「投資信託の長期投資」を比べた場合、取るべき投資スタンスや投資行動が違うにも関わらず、混同しないことですね。

※ 今回の内容で推奨・非推奨している投資方法は将来の運用成果を何ら保証するものではなく、考え方の一例を示したものです。

※ 投資にはリスクがございます。
実際の運用にあたっては目論見書等をご覧いただき、ご自身の判断と責任のもと、行っていただくようお願いいたします。

m3コンシェルジュ 高橋 和宏

いかがでしたでしょうか?

とある運用会社の調査によると、頻繁に売買を繰り返す投資家の口座よりも、口座名義人が「自分の口座の存在を忘れてしまっていた!」という口座の方が、平均運用成果がずっと高かったという逸話があるようです。

銘柄選定に自信のある方は株式の売買に積極的にチャレンジされると良いと思いますし、あまり自信のない方は無難に投資信託による分散投資をされると良いと思います。


過去のメールマガジン (シリーズ)

  ⇒ 安心老後のためにお金にも働いてもらう

  ⇒ 自分の身を守る投資

つみたてNISA・NISAについて詳しく聞きたい
※ この内容は、メールマガジン配信日の情報に基づいています。