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コンシェルジュ 田中 康弘

リスクマネジメント・ラボラトリー

田中 康弘

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めます田中康弘です。

今年の当社セミナーシリーズのテーマは「ライフプラン」、5月から毎月一回お届けしております。

前回は7月のセミナー『「生涯勤務医師」VS「開業」、ライフプランはどう違うのか?』を振り返り、勤務医の先生と開業をされている先生のライフプランの違いや医師のご家庭で収支のバランスに大きな影響を与える教育資金、そして豊かな老後生活をお過ごしに成られる資金をどのように準備をしていくのかについてセミナーではお伝えしきれなかった部分などを含めてお伝えしました。

今回は5月のセミナー『令和時代の医師・ご家族の人生設計~ガマンせずに、百万・千万単位の資金効率改善をめざす~』を、当日講師を務めました当社の花田とともに振り返ります。

それでは、どうぞ。
【必見!Dr専門 IFAと考える
「ドクターズライフプラン」シリーズ】 2021
ドクターズライフプランセミナーを
振り返る(後半)
 
 

【必見!Dr専門 IFAと考える「ドクターズ ライフプラン」シリーズ】 2021

ドクターズライフプランセミナーを
振り返る(後半)

■ 令和時代の医師・ご家族の人生設計
 ~ガマンせずに、百万・千万単位の資金効率改善をめざす~

【田中】

花田さん、よろしくお願いします。

まずはセミナーの最初のテーマであった「医師・ご家族のこれからのマネープラン」(今後の検討課題)の中で医師やそのご家族こそしっかりとしたシミュレーションが欠かせないと話されていましたが、何から始めるべきでしょうか?
 

【花田】
先生方は一般企業などへお勤めの方と違い、勤務でも開業でも医業を継続されていれば、ある一定の高いレベルで収入を得続けることが可能です。

ただ、ライフイベントである教育資金や事業承継などの相続に掛かる資金のインパクトが非常に強いのも特徴となりますので、まずはライフプランの全体像を俯瞰しての把握が必要と思います。

【田中】
目の前の事柄に捕らわれがちですが、近視眼的にならずに全体を俯瞰して見るということですね。

では、ライフプランの全体像を俯瞰した後に具体的な実行計画で「ガマンをせずに資金効率改善をめざす」と話が続きましたが、このコラムを読まれている先生方に改めて簡単にご説明ください。
 

【花田】
資金効率改善は大きく分けると、「収入を増やして貯蓄に回す」「支出を減らして貯蓄に回す」「貯蓄した資産を運用する」などの方法が考えられます。 今回のセミナーテーマは「ガマンをせずに資金効率改善をめざす」でしたので、まずは支出の部分を深掘りしてみました。

支出を減らすとなると何かをガマンして節約し、支出を減らすというイメージを持たれると思いますが、それでは長続きしません。 まずは支出を固定費と変動費に仕訳をし、固定費の無駄を省いていきます。

例えば水道料金や光熱費、通信費などは今では選択肢が様々ありますので、ご自身にとって有利な契約形態を模索します。 固定費には保険料・各種ローン・税金や社会保険料なども含まれますので、これらをそれぞれ見直すことでガマンをせずに資金効率改善が可能となります。

【田中】
セミナーではその固定費で税の部分、特に所得税と各種控除について丁寧に解説されていましたね?
 

【花田】
現場でのご相談で、税や控除について正しい情報が不足していると感じていらっしゃる先生が多いので、これらについて時間を掛けて説明致しました。

セミナーではそれぞれの制度やその仕組みの全体像をお話しすることしかできませんでしたが、実際には先生方の勤務形態などによってその活用方法は異なりますので、これを機会に顧問の税理士や、専門家にご相談いただきたいと思います。

【田中】
今回、保険料の見直しについて、解説の中で団体割引制度や保険会社間の差、健康状態による各社の割引を用いて保険を見直すことで保険料負担が改善できる、との話がありました。 これは比較的即効性が高いように思われますが、何か注意点などありますか?
 

【花田】
現在ご加入の保険の見直しにつては、保険料のご負担も重要ですが、ご自身のライフプランに基づいた見直しが必須です。

  • 今から家族全体でどのような支出があり、どのような資金が必要なのか
  • 万が一の時に家族の生活などをしっかりとカバーできるのか

など、ライフプランを基に検討し、過不足のない保障を考慮したうえで、先の保険料の見直しをしますが、そもそも現在の加入状況がわからなくては確認もできませんので、現状把握も重要です。

【田中】
ここまで固定費の見直しのお話でしたが、セミナーでは資産運用の必要性についても解説されていました。 簡単にその必要性についてお聞かせください。
 

【花田】
資産形成において自助努力は少なからず必要であることはおわかりいただけると思います。 先生方のライフプランの中で大きく収支のバランスを崩す可能性がある教育資金の確保や、超高齢化社会の我が国においての老後資金の確保はまさに自助努力が必要です。

日銀統計の「家計の金融資産構成」についての欧米との差を見ても日本ではまだまだ自助努力に目が向いていない方が多いと思われるので、今回のセミナーでも触れさせていただきました。

参考資料: 資金循環の日米欧比較(2021年8月20日日本銀行調査統計局)
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

【田中】
私も以前テレビの特集で日本は金融に関して先進国ではないというテーマで取り上げているのを視ましたが、物価の上昇率や個人所得、金融資産などの推移を他の先進国と重ねると日本は20年以上足踏み状態でした。
 

【花田】
近年、国の方も資産運用を推奨しiDeCoやNISAなど控除や非課税などを取り入れ資産運用の拡充に舵を切り始めましたが、投資のご経験がない先生方はどうしても少し投資について怖いと思われるかも知れません。

正しい情報を得て、正しい判断をしていただくために、我々も情報発信を続けていきたいと思います。

【田中】
最後に改めてセミナー全体のまとめや、このコラムを読まれている先生方にメッセージをお願いします。
 

【花田】
冒頭にも申し上げましたが、ライフプランの全体像を俯瞰し各先生方の現在地を確認し、リスクマネジメント、タックスマネジメントなどを中長期の資産形成と融合させ継続性と連続性を持たせることが大切です。

適切なメンテナンスを行うことで10年後、20年後にちょっとした工夫で百万・千万単位の資金効率改善の効果が期待できます。

現在地の確認や実際のプランニング、メンテナンスには専門家の手助けが必要なので、先生方のライフプランに寄り添って考えてくれる専門家の存在がより重要になると思っています。

 
コンシェルジュ 田中 康弘

いかがでしたでしょうか?

今回のメールマガジンでご紹介したセミナー、「必見! ドクター専門 IFAと考える 「ドクターライフプラン」シリーズ2021」のダイジェスト動画をご用意いたしました。
https://vimeo.com/showcase/8625848 パスワード: m3dlp

本年度のセミナーはフルバージョン動画をご用意しておりますので、視聴をご希望の先生は当社までお問い合わせください。

今後の当社セミナーの予定は以下の通りです。

12月12日() 10:30~11:30
資産形成に差が出る投資信託の基本と活用術
金融機関が教えてくれない投資信託の考え方
投資信託を制する者が資産形成に勝利する理由とは?

是非、引き続きご参加ください。

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