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コンシェルジュ 塩田 麻希子

リスクマネジメント・ラボラトリー

塩田 麻希子
皆さま、こんにちは。　m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている塩田 麻希子です。

「はじめての資産運用」シリーズでは、証券の部署で働くことになった私が投資について勉強するにあたり抱いた疑問を、m3メールマガジンを連載している「先輩社員の高橋」との対話の中で解消していく様子をお伝えしていきます。

私と同じように投資や資産運用についてこれから知識を深めたいと思っている先生方の一助になれば幸いです。

まずは登場人物の紹介をします。

高橋高橋
資産運用アドバイザー。　コロナ禍で在宅時間が増え料理が少し上手くなった。

塩田塩田
昨年度、証券の部署に入ってきた。　何事も疑ってかかる性格。　コンビニのガパオライスがお気に入り。


それでは、どうぞ。
【はじめての資産運用 9】
積立投資シミュレーション

【はじめての資産運用 9】

積立投資シミュレーション

■　リターンはどれくらい？

塩田前々回のお話では、「初心者が選ぶべき投資信託」ということで、株式型の投資信託へ投資をするのが良いこと、アメリカ企業の中でもＳ＆Ｐ500指数と同じ値動きを目指したファンドが良いことを教えていただきました。

高橋 はい。

塩田では実際に毎月5万円ずつＳ＆Ｐ500と同じ値動きをする投資信託に投資をしたとして、どれくらいリターンが出るとイメージすればいいでしょうか。

リターンについては今後のモチベーションにも繋がる重要な部分ですのでぜひ教えていただきたいです。

高橋 仮に今後20年間積立てをするとして、2021年～2041年までの20年間の株価の値動きは分かりませんが、過去の実際の値動きを元に今まで5万円ずつ20年間投資をしていたらどうなっていたのか見てみましょう。

塩田 はい。

高橋 Ｓ＆Ｐ500の値動きそのまま再現することはできないので、日本を除く世界中の企業を投資対象とした投資信託で考えてみます。

塩田 下のグラフがそのシミュレーション結果ですね。



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筆者作成
購入手数料（税込）3.3%、信託報酬（税込）年1.1％で、株式型グローバル（除日本）の投資信託

塩田赤い斜線は自分が実際に支払った積立額なので、赤い斜線よりも上にある積立運用額がリターンということですね。　リーマンショックから数年はマイナスになっていますが、その後回復して結果として20年後2,263万円になっていたということですね。

高橋 その通りです。

塩田 自分が支払った積立額が1200万円ということなので、1.9倍にも増えていたということですね。

高橋 はい。　当然ですが、積立てる金額と運用期間が長ければ長いほどリターンも増加します。

以前お話したドルコスト平均法と関係していますが、同じシミュレーションでも例えば期間と積立金額を延ばして30年間で10万円を積立てたとすると、自分が支払った積立額は3600万円で積立運用額が7,292万円となり、2.0倍リターンが増えていたということになります。



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筆者作成
購入手数料（税込）3.3%、信託報酬（税込）年1.1％で、株式型グローバル（除日本）の投資信託

塩田なるほど。　過去のリターンも投資元本として再投資していくことができるので、長く持てば持つほど運用資金も多くなり、雪だるま式にリターンも出やすくなるということですね。

高橋 はい。　短期間では効果が出にくいので、最低でも10年以上は置いておける資金が良いと思います。

塩田なるほど。　あくまで過去の株価に基づいたシミュレーションなので、これから20年間運用した場合必ずしも同じでないと思いますが、何となく効果をイメージできました。

高橋 注意しなければならないこととしては、最終的には積立金額よりも大きな成果が出ていましたが、2008年のリーマンショックとそこから約3年はマイナスの状態が続いていました。

長期の運用で成功するためにはこのように大きく株価が下落する局面がいつかは来るものだということを理解して、途中で投げ出さないように続けることが大切です。

塩田はい。　ついつい先送りしがちな資産運用の話ですが、運用できる金額についてはいくらでも増やすということはできないですし、時間を味方につけるためには少しでも早くスタートしたほうが良いですね。
コンシェルジュ 塩田 麻希子

いかがでしたでしょうか？

資産運用の必要性は感じていても、金額や運用期間によっても効果は異なりますし、自分の資産がどれくらい増える可能性があるのかイメージすることは難しいと思います。

グラフでご紹介したようなツールを使用することで過去のパフォーマンスを元にご希望の金額や期間を当てはめてシミュレーションを行うことができますので、宜しければ一度試してみてはいかがでしょうか。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。　資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や、現在の運用を見直したいと感じておられる先生はぜひ当社をご活用いただければと思います。

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