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コンシェルジュ 塩田 麻希子

リスクマネジメント・ラボラトリー

塩田 麻希子

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている塩田 麻希子です。

はじめての資産運用」シリーズでは、証券の部署で働くことになった私が投資について勉強するにあたり抱いた疑問を、m3メールマガジンを連載している「先輩社員の高橋」との対話の中で解消していく様子をお伝えしていきます。

私と同じように投資や資産運用についてこれから知識を深めたいと思っている先生方の一助になれば幸いです。

まずは登場人物の紹介をします。

高橋高橋
資産運用アドバイザー。 3歳になった娘の体力がありすぎて疲れ気味。

塩田塩田
昨年度、証券の部署に入ってきた。 何事も疑ってかかる性格。 中華が好き。


それでは、どうぞ。
【はじめての資産運用 5】
企業の株を分散して持つ方法

【はじめての資産運用 5】

企業の株を分散して持つ方法

■ 企業の活動と株価

塩田前回前々回のお話では、株式市場に流れるお金の総和はプラスで、資産運用には株式が適していること、値下がりが起きにくく値上がりが見込める企業の株を見極めるのは困難なことを学びました。

高橋はい。

塩田ですが様々な業種や企業の銘柄をまんべんなく持っておいたとしても、コロナショックの時のように全業種の株価が大きく下がることもありますし、値下がりは避けられないですよね。

高橋確かに値下がりを避けて通ることはできないので、今後3年~5年後に使用する予定のある資金は投資に回すべきではないですが、株式投資はギャンブルや運といった博打ではありません。 強いて言えば投資先の企業のビジネスモデル全体に賭けるという考え方ができます。

塩田例えばどんなことですか?

高橋企業の活動を考えた時に、今回のような経済危機や不景気で業績や株価が落ち込んで何もしないわけではありません。 上手くいく、いかないは別として、企業は何とかして売り上げや利益を回復させようと努力していきますよね?

塩田確かにそうです。

高橋株式投資というのは、自分が寝ている間に優秀な人が優秀な製品を作って販売している結果が自分に跳ね返ってくるということです。

塩田なるほど。

高橋人材の採用・製品の開発・世界中での販売、その他にもアメリカの大手企業などは会社の中に税金対策チームがあって、利益を最大限確保しています。 それらの全ての取り組みが株価に反映されるわけです。

塩田そうなんですね。 確かに業績が悪くなっても立て直そうと努力しますし、業績が良い状態でも、もっと良くしていこうと企業は全力で取り組んでいくわけですね。

高橋例えば企業が1社だとどうなるか分かりませんが、そういった企業を100社・1000社集めて投資をすれば、仮にどこかがだめになってしまったとしても残りの分でカバーできると考えることができます。

 

■ 投資信託とは?

塩田 確かに様々な業種や企業の銘柄を持っておけば、特定の業種や企業の株価が悪くなった時も平均化されてどこか1つの業種・企業の株を持っていた場合よりも大きな下落は防げますよね。

高橋はい。

塩田ただ、株式は100株単位でしか購入することができませんし、上場企業の株を持っておきたいと思えば、1つの会社につき数万円~数十万円はかかってしまいます。

ましてや100社、1000社となると、とんでもない金額になるので私には難しいのでしょうか・・・。

高橋はい。 ですが様々な業種の企業の株を少しずつ購入する方法があります。 「投資信託」と言うのですが、同じようにその投資信託を購入している投資家からの資金をまとめて国内外の株式や債券といったものに投資してくれます。


塩田なるほど。 運用により結果の出た利益も、購入金額に応じて各投資家に分配されるのですね。

高橋 はい。

塩田 一株ずつ世界中の企業の株を買うというのは企業数も多すぎて現実的ではないですが、投資信託を使えば投資家から集めた資金をまとめて様々な業種の100社・1000社に投資することができますね。

高橋 はい。 一口に投資信託と言っても様々な種類があり、日本企業の株に投資をしている投資信託や、海外企業の株に投資をしている投資信託、日本も海外の企業もミックスして世界中の企業の株に投資している投資信託など様々なものがあり、自分が良いと思うものを選ぶことができます。

塩田 そうなんですね。 私は個人的に海外企業の株に興味があります。

高橋国外の企業の株式、例えばアメリカの代表的な企業500社の株価を表したS&P500でお話しします。 まず初めに、世界の人口は増えていっているので「人×生産量」と単純に考えても分かるようにGDPも拡大し続けています。


出典元: 総務省統計局(https://www.stat.go.jp/index.html)よりGDP(1970~2018年)と世界人口(1950-2020年)のデータを元に筆者がグラフを作成

総生産が拡大していっているということは、生産した分だけ消費されていると言うことです。 なので、企業の売り上げも増加していると捉えることができますし、株価の上昇に繋がることを意味します。


出典元: 総務省統計局(https://www.stat.go.jp/index.html)よりGDP(1970~2018年)とS&P500(1970~2020年)のデータを基に筆者がグラフを作成

塩田 なるほど。

高橋 将来も必ずこうなるとは言えませんが、世界の企業の代表とも言えるアメリカの株の指数S&P500と同じような値動きを狙うなら、今後も人口の増加と経済の成長に伴い株価が上昇する可能性が高いと考えられないでしょうか。

株を投資する時にも値上がりばかり見て、値下がりの可能性を考えていないと下落時のダメージもすごく大きいですが、「値上がりも値下がりもある中で、トータルで見ると値上がりするのではないか」という考え方で持っていると、途中経過のマイナスにも耐えられると思います。

塩田 そうですね。 「優秀な企業のビジネスモデルに賭ける、経済危機や不景気を繰り返してもプラスとなり続けていっている株式市場全体に投資をするんだ」という考え方が重要ですね。

コンシェルジュ 塩田 麻希子

いかがでしたでしょうか?

投資信託は購入が100株単位からといった制約がないため、少額から投資することができます。 また、投資対象も株や債券といった商品や地域をミックスして購入することができますので、どこか1つに絞って投資をするよりもリスクを抑えることができます。

その分リターンも分散されますが、リスクを抑えてできるだけ安全に運用していきたいと言った方には適しているのではないでしょうか。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。

資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や、現在の運用を見直したいと感じておられる先生は、ぜひ当社コンシェルジュ高橋もしくは塩田をご活用いただければと思います。

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