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コンシェルジュ 佐久間 洋

リスクマネジメント・ラボラトリー

佐久間 洋

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている佐久間 洋です。

先生方は「お金のこと」「ライフプランのこと」など、医療以外の周辺知識についても様々なことで悩まれています。 特に開業されてからは「クリニックの経営のこと」、「税金のこと」、「職員のこと」など、そのお悩みは多岐にわたります。

今回、我々がコンサルティングの現場で先生方から「開業前にこの情報を知っていたらこんなに悩まなかったのに」とよく言われる内容について、6回に分けてコラムとセミナーでお伝えしていきます。

今年度のセミナーは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況も鑑みてWEBセミナーとすることになりました。 今までより遠方の先生方にもご参加いただけると楽しみにしております。

セミナー内容はこちらをご覧ください。

コラム4回目は、「ライフプランを実現するためのクリニック経営計画の作り方」について、セミナーでも講師を担当する株式会社ドクター総合支援センターの近藤隆二氏に聞きました。

それでは、どうぞ。

【開業前に知っておきたいクリニックの作り方】
その4 「ライフプランを実現するための
クリニック経営計画の作り方」
 

これから開催される弊社主催セミナー

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【開業前に知っておきたいクリニックの作り方】

その4 「ライフプランを実現するための
クリニック経営計画の作り方」

ドクター総合支援センターの近藤です。 新型コロナウイルスの影響で今年の3月以降、受診者数が大幅に減っているクリニックが増えています。 診療科目によっては前年対比50%以上減少しているクリニックも珍しくありません。 ほぼ全てのクリニックに大きな影響があったと言ってもよい状況です。

新型コロナウイルスが収束した後に、受診者数が元に戻るかどうかはまだわかりません。 多くの患者さんは不要不急の診療を避け、定期的な診療の間隔を長くするようになり、この受診行動の変化が、これからも継続することが予想されるからです。

また、2025年からは外来医療需要が大きく減少し続けるということが以前から予測されており、これからのクリニック経営を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。 このような時に、十分な検討、準備をせずに開院をすることは慎まなければなりません。 下手をすると人生を台無しにしてしまうリスクがあるからです。

このリスクを少しでも減らすためには、クリニックの開院を決める前に、具体的な経営計画を作り、何度もシミュレーションした後に開院するべきかどうか、開院場所はどこにするのかなどを判断しなければなりません。

経営計画は開院する場所を決めてから作れば良いと言う方がいますが、それでは遅いのです。 開院してから、計画通りに患者さんが来ない、お金が不足して困っている、「開院しなければ良かった!」と思っても後戻りはできません。

開院後に経営がうまくいくかどうかは実際に始めてみなければわかりませんが、事前にシミュレーションをすることで経営の厳しさを感じることができます。 経営者になる覚悟ができ、様々な対策を考え、行動することができ、結果として失敗のリスクを低減することができるのです。

具体的な計画を作るには、まずご自身の生活費がどのくらい必要なのかを計算します。 なぜならば生活費をまかなえることがクリニック経営を継続するための最低条件だからです。 その必要な生活費が得られる経営計画が作れないのであれば開院してはならないのです。

次に自分はどのような医療を行うのか、どのようなクリニックを作るのかを明らかにします。 これは競合クリニックと自院はどこが違うのかを考えることであり、ここがおろそかになっていると、患者さん・スタッフから選ばれ続けることができず、経営を継続することが困難になります。

このことは新型コロナウイルスによって患者さんの受診行動が変化した今、大変重要なことです。 不要不急の患者さんの受診は減っていきますので、それでも患者さんに受診していただくためにどうすれば良いのかじっくりと考えます。

これが明らかになってはじめて、クリニックの広さや内装費、導入する医療機器の内容や購入金額、どんな職種のスタッフを何人採用するのかなどを決めることができるのです。

この他に、人件費や家賃、様々な経費などを想定し、月々の経費がどのくらい必要なのかを算出する必要があります。 薬剤費などの原価率、検査の外注費率なども考慮します。 さらに、診療する曜日や時間、診療単価などもきちんと考えておかなければなりません。

クリニックの売上は「診療単価 × 患者数 × 診療日数」で計算されますので、いい加減なデータで計算していると、開院したのちに予想よりも売上が上がらず、困ることになってしまいます。 この計画を作れば必要資金の額、必要な借入金の額や条件を想定して月々の返済額なども具体的になります。

これらのデータをもとに売上・利益を計算するのですが、それで終わりではありません。 利益と実際に手元に残るお金には大きな差が出てくるからです。 手元に残るお金を計算するには、税金や社会保険料、借入の返済や減価償却費なども考慮に入れなければなりません。

そして、その残ったお金で生活費をまかなうことになります。 これらの情報をベースに経営計画を立案することにより、自分の生活に必要なお金を得るためには1日何人の患者さんを診なければならないのかもわかってきます。

開院場所や物件の選定は具体的な経営計画を作った後にしなければなりません。 どんなに腕の良い医師でもそのエリアのキャパシティを大きく超えた数の患者に来てもらうことはできません。 診療圏調査などを参考に、そのエリアで見込める患者数、競合クリニックの数やレベルを検討し、そのうえで自分なら何人くらい患者さんに来ていただけるのかを考えます。

もし、経営計画で必要な患者数が確保できるとイメージできない場合は、潔く諦めて別の場所を探すか、開院以外の道を進むことも検討してください。

コンシェルジュ 佐久間 洋

いかがでしたでしょうか?

ご開業を検討されている先生からのご相談は多岐にわたります。

開業地が決まっている先生、承継しても良いかを迷っている先生、漠然と不安に思っておられる先生、などその状況は様々ですが、何かを決める前に、まずはご自身の行いたい医療をイメージし経営計画を作成することが必要だということがわかります。

当社で開催するセミナー『開業前に知っておきたいクリニックの作り方』の8月開催の講座は経営計画がテーマです。 よろしければこのセミナーで経営計画の作り方を学んでいただければと思います。

クリニック経営セミナー2020 「開業前に知っておきたいクリニックの作り方」
第4講座 「ライフプランを実現するためのクリニック経営計画の作り方
日時: 2020年8月23日(14:00
  Zoomによる遠隔セミナー

  1. クリニックの利益とお金は一致しない
  2. クリニックに利益が出ているのにお金が不足する三大原因
  3. クリニックが経営計画を作る目的は何か
  4. 決算書(損益計算書・貸借対照表)の見るべきポイント
  5. 手元に残るお金の計算式を知る
  6. ライフプランを実現するための経営計画の作り方
  7. 開業医のライフステージ別お金の変遷
  8. お金が不足する三大原因を解消する方法
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