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コンシェルジュ 佐久間 洋

リスクマネジメント・ラボラトリー

佐久間 洋

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている佐久間 洋です。

先生方は「お金のこと」「ライフプランのこと」など、医療以外の周辺知識についても様々なことで悩まれています。 特に開業されてからは「クリニックの経営のこと」、「税金のこと」、「職員のこと」など、そのお悩みは多岐にわたります。

今回、我々がコンサルティングの現場で先生方から「開業前にこの情報を知っていたらこんなに悩まなかったのに」とよく言われる内容について、6回に分けてコラムとセミナーでお伝えしていきます。

今年度のセミナーは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況も鑑みてWEBセミナーとすることになりました。 今までより遠方の先生方にもご参加いただけると楽しみにしております。

コラム3回目は、「ドクターが知っておくべき優しい決算書の読み方使い方」について、セミナーで講師を担当する当社コンサルタントの新井 常夫に聞きました。

それでは、どうぞ。

【開業前に知っておきたいクリニックの作り方】
その3 「ドクターが知っておくべき優しい
決算書の読み方使い方」
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【開業前に知っておきたいクリニックの作り方】

その3 「ドクターが知っておくべき優しい
決算書の読み方使い方」

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーで医業経営コンサルタントの活動もしている新井 常夫です。 (前回の内容はこちら。)

開業されている先生の中には「税理士に全部任せていて、決算書についてはよくわからない」とおっしゃる先生がいらっしゃいます。 決算書を単に納税計算のための書類と捉えるか、経営向上のレポートと捉えるかでクリニックの経営状況は大きく左右されます。

もちろん、税理士も誠意をもって決算を行っているとは思いますが、全てを委ねていたとしても経営の責任をもってくれるわけではありません。 責任をもってクリニック経営するためには「決算書の見方」を理解することは必須です。

 

■ 決算書の活用

今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19 以下「COVID-19」と言います)で経営危機意識が高まった開業医の先生も多いと思います。(執筆時点の2020年5月は緊急事態宣言の真っただ中です。)

日頃より、診療所の事業継続計画(Business Continuity Plan以下「BCP」と言います)が準備出来ていたクリニックの先生方は今回の事態にも慌てずに対処出来ています。

「BCP」は、今回の「COVID-19」の様な感染症の発生や自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、いわゆる、「ヒト」「モノ」「カネ」を中心に「行動計画」を立て、クリニックにおける診療などを継続出来るようにし、早期復旧を可能とするための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。

「BCP」は「COVID-19」の様な感染症だけの物ではありませんので、地震や災害など様々なケースを想定してそれぞれ計画準備しておくことが望まれます。

今回の「COVID-19」の影響で、

  • もし自分や家族、スタッフが感染し長期間診療出来なくなってしまったらクリニックの経営はどうなるのか?
  • クリニックが診療出来ない状態になった場合、何カ月分のリース代や借入金の返済が出来るのか?

と今後の経営に不安を感じた先生もいらっしゃると思います。

このような事態の中でも、院長先生とご家族、スタッフとその家族、多くの患者さんを守り、地域医療を安心、安全に継続するための準備が望まれます。 そのためにはクリニックの経営指標や経営数字を確認することは必須で、そのためには「決算書を活用」する必要があります。

この場合の決算書は税務署へ報告するための制度会計の決算書ではなく、クリニック経営向上のための使える決算書が必要です。

「決算書を活用」するために先ずは、

  • 会計とは何を示しているのか? 会計用語の役割を知る。
  • 簿記や詳しい税務は知らなくても決算書が読める様になる。
  • 今後の経営の見通しを決算書のどこを見たらわかるのか?
    お金(財産)の流れとお金(財産)の残りがわかる様になる。
  • 「採算が合う」ための損益分岐点を理解する。
  • 決算書(財務諸表)には、損益計算書、貸借対照表、附属明細書、利益処分計画書、営業報告書、キャッシュフロー表などの役目を知る。

など、確認すべき事項があります。

そのうえで、「決算書を活用」して、適正な収益を上げ、「COVID-19」や「地震」などの非常事態に耐えられるクリニックを作ることが重要となります。

収益を上げるために医療をやっていないと言われる先生もいますが、残念ながら収益を上げないと診療所経営はもちろん、将来の設備投資や災害対応などの準備も出来ません。

多くの患者さんから評価され、一人のドクターで多くの診療報酬を上げていたとしても、人件費、リース代、借入金返済の負担が過大で、手元に残る資金はごくわずかな金額、という状況ではあまりに将来が不安です。

これら経営の状況を知るための「決算書の活用」は経営者にとって最も重要な知識のひとつです。

 

■ 「採算が合う」ための損益分岐点を理解する

昨年の「ドクターが知っておくべき優しい決算書の読み方使い方」でもお話ししましたが、「決算書を活用」する際のポイントは「採算が合う」を理解することです。

医療収益は、「患者単価」×「患者人数」で表すことが出来ます。

医業収益を上げるためには、「患者単価と患者人数を増やせば良い」のはわかりますが、

  • どちらをどのように、どこまで増やすのか?
  • そのためになんの費用にいくら使うのか?

など、ご自身のクリニックの場合の基準を理解することが必要です。

クリニックを開業されている先生から、「人件費率はいくらが良いですが?」などと漠然と質問をされることがあります。

開業したばかりで患者さんの数が少ない、借入金の返済やリースの支払いが多くあるクリニックと、患者さんが常に多く来ていて、借入金の返済やリース支払いが無いクリニックでは、当然人件費率は異なってきます。

「○○比率」などの指標はそれぞれのクリニックの経営状態によって異なるので、その比率を他院や教科書の基準と比較して、上回っていればクリニックの経営が良いというわけではありません。

また、「経営を良くするために税務会計に詳しくなりたい」と言って税法や税務通達、簿記を学ぶ先生がいらっしゃいますが、何が費用に算入出来るかや、課税の仕組みについて詳しくても、経営改善に直結するわけではありません。

学ぶべきは、「クリニックの経営状態は良いのか? 悪いのか? 良くするためにはどうしたら良いのか?」を、決算書を見て判断出来る様になることです。

コンシェルジュ 佐久間 洋

いかがでしたでしょうか?

「決算書」と言われると難しいと敬遠しがちですが、どうしたら医業収益が上がるのか、という点のみならず、今回の「COVID-19」や地震などの緊急事態にどう対応するのか、など、決算書が読めると計画や対策が立てやすくなります。

すごく詳しく読めなくても必要な情報をある程度読み取れれば経営に活かすことが出来ますので、開業されている先生はもちろんですが、開業前の先生にもぜひ学んでいただきたい内容です。

7月19日(には「決算書の活用法」を学ぶための「ドクターが知っておくべき優しい決算書の読み方使い方」のセミナーを開催します。

開業をお考えのドクターはぜひご参加ください。

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