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コンシェルジュ 塩田 麻希子

リスクマネジメント・ラボラトリー

塩田 麻希子

皆さま、こんにちは。 m3.com上において、株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーのコンシェルジュを務めている塩田 麻希子です。

はじめての資産運用」シリーズでは、証券の部署で働くことになった私が投資について勉強するにあたり抱いた疑問を、m3メールマガジンを連載している「先輩社員の高橋」との対話の中で解消していく様子をお伝えしています。 (前回の内容はこちら

私と同じように投資や資産運用についてこれから知識を深めたいと思っている先生方の一助になれば幸いです。

まずは登場人物の紹介をします。

高橋高橋
資産運用アドバイザー。 2歳の娘を持つ。 1番の悩みは娘のイヤイヤ期。

塩田塩田
昨年、証券部署に入ってきた。 何事も疑ってかかる性格。 天津飯が好き。


それでは、どうぞ。
【はじめての資産運用 3】
投資対象の選び方

【はじめての資産運用 3】

投資対象の選び方

■ 預金と投資

塩田高橋さん、第1回で運用を視野に入れていく必要があると教えて頂きましたが、今回はその投資対象の選び方について、きちんとした根拠に基づいて教えてください。

高橋はい。 塩田さんは今運用していない場合には、お金をどうしていますか?

塩田預金にしています。

高橋銀行に預けて、円貨で預金をしている方は多いと思います。



資金循環の日米欧比較 - 日本銀行[PDF]より、筆者がグラフを作成

塩田私もそうしていますが、日本は現預金率の高い国なんですね。

高橋実は円貨での預金は、インフレにもならず、且つ円安にもならないということへの一点勝負なんです。 インフレになると現在のお金の価値が下がってしまいますから、預金にしていてもそのお金が将来的には半分の価値になってしまうということもあり得るわけです。

塩田そうなんですね。 預金というのは一番安全な方法なんだと思い込んでいました。

高橋過去20年間、日本は預金金利は低くともデフレだったのでまだ良かったのですが、これからは金利が低いままインフレになっていく可能性があります。 つまり資産を預金にのみ置いておくことはリスクをとっていないように見えて、とてもリスキーな方法だと言えます。

塩田では預金にしておくのではなく、株や不動産など他の金融商品に形を換えておくことでインフレへの対策になりますか?

高橋確かに株や不動産などはインフレに強いと言われていますが、 インフレにきっちり連動してくれるものは無いというのが悩ましいところなんです。 と言うのも、株式や不動産はインフレ以外の要素でも価格変動があるため、純粋なインフレ対策というのは難しいんです。

塩田例えば、株式で言うと投資先の企業が破綻してしまうといったリスクのことですか?

高橋それもありますし、例えば自動車会社の株価は世界の自動車需要からくる販売台数の方が株価に対する影響は大きいと言えます。 そういう点で、日本の物価上昇とは繋がらないため完璧なインフレ対策を講じるというのは難しいのです。

塩田 では、インフレ対策をするというよりは預金以外の色々な形に資産を変えて分散して置いておく方がリスクを減らすことができて良いということですね。

高橋株式でも国債でも、何でも良いですが資産の持ち方は一つでない方が良いと思いますよ。

塩田それは何でも良いんですか?

高橋その他に外国為替証拠金取引、いわゆるFXに関してはリスクの振れ幅も大きく、上手くいっている人も、いかない人もいると思いますが、基本的には好きなものを選んだらいいと思いますよ。

塩田為替取引は儲かっている人とそうでない人の差が激しい気がするのですが、できるだけ安全に資産を増やしていくためにはどういった基準で投資対象を選べば良いのか教えてください。

 

■ 株式とFXの違い

高橋では、それについてお話ししましょう。 塩田さんは、宝くじは買ったことありますか?

塩田 買ったことはありませんが、お正月とかに親戚から何枚か貰ったことがあります。

高橋 では、宝くじを全部買ったら、得をすると思いますか? 損をすると思いますか?

塩田 損をするんじゃないでしょうか?

高橋 そうですね。 半分くらいは損をします。

塩田 やはり世の中は甘くないですね。

高橋 購入者の損…つまり販売側の儲けは、財団として社会福祉事業や教育事業の助成など社会貢献に使われています。 これはマイナスサムゲームと呼ばれています。 平均的には負けていくということです。

塩田 利益から投資額を引いた合計がマイナスになるということですね。

高橋 競馬も同じで、何百億という掛け金があって、その内の7~8割が払い戻されますが、残りはJRA(日本中央競馬会)の儲けになるんです。

塩田 全体から見たら、購入する側が損をするようにできているのが宝くじや競馬ということなんですね。

高橋 次に、ゼロサムゲームと呼ばれている為替取引について紹介します。 仮に1万ドル賭けたとして1割勝ったとしたら、誰かが1割負けているということになるんです。

塩田儲けを出すためには、世界の誰かに勝たなければいけないということですね。

高橋 そうです。 ところが株式は、過去から現在まで大幅なプラスとなっているんです。

塩田そうなんですか?

高橋 NYダウは過去1ドルだったものが、2020年現在には28,000ドル以上にもなっています。 単純に考えても、過去2,000ドルの時に買って3,000ドルの時に売った人は1,000ドル儲かっているということになります。

塩田 株価の推移を見ると、価格の振れ幅は上下にありながらも過去から現在まで株価は上昇し続けていますよね。

高橋 そうです。 ですので、株式はプラスサムゲームと言います。 なぜ株式が大幅なプラスになっているかと言うと、世界人口は増えているし、マネタリーベース(お金の総量)も増えていて、それが株式市場に流れているからなんです。

塩田 なるほど。 そういう理由なんですね。 株式も為替取引のようなゼロサムゲームのイメージがありましたが、市場の総和がプラスになっていっているといった根拠に基づいて、資産運用には株式が適している理由が分かりました。
高橋 良かったです。

塩田 でもまだ、どの企業の株を選んだらいいか、リーマンショックの時のように株価が暴落することは無いのかなど、気がかりな点があります。 次回は、自分の資産運用に株式をどうやって利用すれば良いかということついて教えてください。

高橋 分かりました。

コンシェルジュ 塩田 麻希子

いかがでしたでしょうか?

一般的に現預金で資産を保持することは元本が減らず、一番安全な方法だと思われていますが、物価の上昇という思わぬリスクが潜んでいることが分かります。

市場全体のお金が増え続けている株式市場に投資をして資産を置き換えるなど、現預金1本に賭けるのではなく、色々な金融商品に分散をしておくことで様々なリスクを低減させることができるのではないでしょうか。

株式会社リスクマネジメント・ラボラトリーでは資産形成におけるコンサルティングを数多く取り扱っております。

資産運用をこれから始めていきたいと考えていらっしゃる先生や現在の運用を見直したいと感じておられる先生は、ぜひ当社コンシェルジュ高橋もしくは塩田をご活用いただければと思います。

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